岩尾城跡(兵庫県丹波市)
城跡は丹波市山南町和田にあって、住宅の多く建ち並んだ集落にある和田小学校の真北側に聳える、標高358m(比高250m)の要害堅固な蛇山山頂に位置している。
城跡へは阪神側から北上する場合は中国自動車道「滝野社」ICが最寄の乗降口、国道175号より北上を続けて「井原」より県道86号へ針路変更して登山口となる和田小学校を目印とすれば難なく辿り着けるが、個人的には休日の為に和田小学校の玄関にある来客用駐車場に勝手に車は停めさてもらったが、本来より山城見学の為の駐車場はないのかも分からないので、平日は職員の方に一応伺いをたてた上で駐車させてもらえば良いのかも分からない。登山口はルート図の如く小学校敷地を通過した北背後に案内板と共にあるので、場所さえ確認すれば山上までは尾根上の削平地(郭跡)、堀切などを確認しながら迷わず到達出来る(山上主郭までは30~40分は要す)。
豊臣時代の石垣跡が多く残る事で有名なこの山城は、個人的には二度目となる訪問となったが、数年前の前回に比べると時期はほぼ一緒の六月ぐらいなのだが下草及び雑木が相当蔓延り、前回はほぼ露見して堪能する事の出来た石垣跡も郭跡も半分以上が下草に覆われており、とても満足の行く見学が出来るような状態にはない。南西側に数十mに渡って残存する一番見応えのある石垣跡も、西郭壁及び天守台東側の郭壁に良好に残っていた石垣跡も、全て伸び放題の下草のお陰で全体像はほとんど掴めない状況でもある。前回南斜面上に窺えた石垣で築かれた小さな郭跡(現地縄張り図には表記)数箇所も雑木密生地と化しており、その場所すら見当もつかず、まして斜面上は踏破する事も叶わない状態にある。やはり冬季に訪問すべき山城とは思うのだが、伐採整備される時期あるいは訪問のタイミングによっては前回同様に素晴らしい石垣跡も全て堪能出来るような気はするのである。
城跡最大の見所はもちろん郭壁面を全て覆い尽くすほどの残存石垣でもあるが、佐野氏改修以前の遺構も本丸大土塁北背後には遺されており、北郭群最北の出郭の土塁あるいは見応えのある堀切も窺う事が出来るので此方も決して見逃してはならない。他に標識の設置されている箇所には井戸跡もあったようだが現在は場所を確認するのみとなっている。再訪となった今回は前回より更に状態の良さを期待して臨んだのではあったが、訪問時期が悪かったと素直にあきらめるしかないようでもある。数年後に三度目の訪問は自分でも間違いなくあると思える、正に推奨に値する山城の一つである。
尚、ルート図に示す東側尾根先端部にも現在稲荷神社が建立されてはいるが、岩尾城の東砦跡として見れば充分見学に値する郭跡、堀切跡(二箇所)は残っているので、ついでに寄り道しても無駄足にはならないとは思える。


















































































































