和江宮ノ谷城跡(京都府舞鶴市)
城跡は京都府舞鶴市和江にあって、和江神社の南西側の低丘陵上に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、由良川を挟んで南東側に対峙している一色氏一族の居城、中山城から見た築城環境、あるいはその規模を考慮すれば、推察の域は出ないがその出城という事になるのでは、、、
城跡を訪れるには、国道178号線に進入する事が先決となるが、既にリポート掲載を終えた中山城を起点とすれば、その所在位置も分かり易いとは思われる。目印となるのは先に触れた国道沿いにある「和江神社」で、ここの駐車場に車を預けた後は、ルート図に示した赤ラインを辿って頂ければ、10分内で便宜上の東出郭に辿り着けるが、一番手っ取り早く本郭群まで辿り着けるのは、国道から林道に進入して西側から痩せ尾根上を移動して直接目指す方法である。ただし林道の道路状況は現状把握していないので、どうぞ悪しからず(車止めされている林道も多々ある)。
参考進入経路
城跡の形態は、アバウトに描いた概念図を参考にして頂きたいが、城郭は山上本郭群と東尾根上の郭群の二群で成立したものと見受けられた。そのどちらにも郭背後に堀切は施されているが、東出郭の方は判別確認もし難い浅い横堀であり、見応えからは程遠いものといったところか、、本郭群背後の堀切は明瞭なもので、現状風化に任せて浅いが、判別し易い空堀と思って頂いても良いかも知れない。
背後の堀切見所
現状(五月訪問)城跡は、砦規模の本郭群(全長25m前後)だけに限れば、それなりに動き回り易く見学し易い状況にあると言えるが、東出郭群の郭内部は相当木々も蔓延っており、見通しは利き難く、更に移動にも難渋し、その全体像を窺う事は困難極まりない状況にあると思って頂いても良いだろう。城跡を個人的に評価するのであれば、規模も小さく状態の醜い東出郭を敢えて遺構見学の対象としてお薦めはしないが、西側からの林道が利用出来るのであれば、圧倒的お手軽感を加味した上で、後でリポート掲載予定の和江城(中山城とは支城の関係か?)あるいは中山城と併せた同日訪問は充分お薦め出来るだろう。
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