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2014年8月23日 (土)

丸田宮ノ谷城跡(京都府舞鶴市)

城跡は京都府舞鶴市丸田にあって、既にリポート掲載を終えた丸田東城から見れば北西に聳える低山山頂に位置しており、その南麓には麻良多神社が鎮座している。城史に関しての詳細は不明

城跡を訪れるには、先に触れた丸田東城を起点とすれば分かり易い位置にあるので、細かい訪問ルートの説明は割愛させて頂くが、登城口となるのは国道178号線沿いにある「八雲保育園」背後(画像に注目)からで、丘陵南端にある小さな社殿まで繋がる参拝道を利用して向かう事になる。そこからは尾根に沿ってそのまま北上すれば、20分程度で山上主郭までは辿り着ける筈である。

1route_3登城ルート

6登城口

3_2城跡概念図





城跡の形態は、概念図に描いたものにほぼ近いと思って頂ければ良いが、主郭は痩せ尾根地形を削平しただけに終わったものであり、全長は50m前後あるが、幅は最大で10m程度のものである。まさに砦規模の山城と言っても差し支えなさそうに思われるが、主郭西側の郭境の曖昧な段郭群には、唯一浅い堀切が施されている。これは片側が縦堀に繋がっており、更に土橋が備わる事から、充分見所遺構として成立するものと見た、ただ他で見応えのある遺構に巡り合える事が出来なかったのが残念な処ではあるが、、、

20_nantan_one_1尾根南端にある祠

7_toutan_kaku山上東端郭

14_dankaku段郭群

17_dobasi土橋付堀切見所

18_tatebori縦堀見所





現状(五月訪問)城跡は、比較的蔓延る木々は少なく、遺構見学とすればそれなりに見学し易い状態にあると思って頂いても良いが、郭境となる切立つ切岸の醍醐味、あるいは鋭角に刻まれた空堀の醍醐味には、全く触れる事は出来ないと思って頂きたい、ただ切岸跡は主郭側壁で僅かながら窺えるが、、、城跡を個人的に評価するのであれば、この由良川沿い一帯に数多く築かれた山城の城跡巡りの一環として訪れるのであれば、充分期待に沿える城跡と言った事になろうが、単独訪問となると興味を持たれた方だけが対象となる城跡と言った事になろうか、、、

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