郭周囲に土塁が巡る 橋爪西城跡(京都府船井郡)
城跡は京都府船井郡京丹波町橋爪にあって、数年前既にリポート掲載を終えた橋爪城から見れば、農作地を挟んだ直ぐ西側低丘陵上に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、街道筋からほど近い利便性、あるいは土塁で郭周囲を固めた様相は、正しく居館跡の佇まいを想像させるものである。よって橋爪城を山内氏一族の居城(明らかにはされていない)とすれば、こちらはその居館跡という図式が成立するのかも知れないが、推察の域は出ないものである、、、
城跡の形態はアバウトに描いた概念図を参考にして頂きたいが、郭周囲を土塁で囲んだものであり、現状北側が高土塁、他は低土塁となっており、高土塁背後には空堀(横堀)が施されている。東側空堀の外側には更に土塁まで施されており、武者隠し的な役割を担った空堀は想像されよう。切岸跡は郭周囲でそれなりのものを拝む事が出来るが、特に西側の民家側から覗いたものは状態が良いものであり、充分覗く値打ちありと言ったところか、、、土塁は先に触れた様に、内壁高低差4mある高土塁と低土塁とに明確に分類されるが、当時築かれた土塁が風化に任されるまま、そのまま現在に至ったものとは到底思えない(農作地としての日当たり効果を考えて後世削られた感あり!)ので、虎口が土橋付き空堀状になった地形(近年埋められた感あり!)と共に、全て見学者の判断に委ねられるだろう。
高土塁背後、空堀
城跡を個人的に評価すれば、民家や農作地がが直ぐ傍まで迫りながらの高い遺構残存度、遺構の見応え、京丹波地区で高土塁の施された居館跡(推察)はめったにお目にかかれないその希少性、更に圧倒的お手軽感も含めれば、規模さえ問わなければ充分お薦め出来る城跡の一つと言う事にはなろうか。
城跡を訪れるには橋爪城や垣内城を起点とすれば分かり易い位置にある事から、細かい訪問ルートの説明は割愛させて頂くが、ルート図に示した国道9号線の「橋爪」信号を目印として目指せば、付近までは難なく辿り着けよう。後はルート図の赤ラインを辿って林道に進入すれば、右手民家東側に農作地と共にそれらしい切岸跡(画像に注目)が確認出来るので、そこが城跡と直ぐ分かる筈である。林道に進入すれば直ぐ右手側に農作業小屋が見えてくるが、その上段の荒地が城跡への進入地点となる。直ぐにそれと分かる空堀、高土塁が迎えてくれよう。
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