竹井天神山城跡(京都府南丹市)
城跡は京都府南丹市園部町竹井にあって、県道54号線に面したほぼ独立した形の丘陵上に位置している。城史に関しての詳細は不明
城跡を訪れるには県道54号線に進入する事が先決となるが、既にリポート掲載を終えた仁江城がここから北東側に聳える山の山頂にある事から、これを起点とすれば所在位置も分かり易いだろう。県道沿いにある摩気神社バス停を目印として目指せば更に分かり易いが、その県道を挟んだ向側には天神社へ上る為の参拝山道(画像に注目)があるので、山上本郭群までは数分で迷わず辿り着ける筈である。
城跡の形態はアバウトに描いた概念図を参考にして頂きたいが、山上最高所を主郭とした砦規模の城跡と思って頂いても良いだろう。現状社殿敷地を含めて、城跡南側斜面も道路造成により相当削られた状況となっており、当時の郭形状や残存遺構に関しては見学者の想像に委ねられる部分が大きいが、主郭北にある虎口地形や、その北斜面上で目に留まる空堀土塁地形などは当時の遺構と見て良いのかも知れない、、、東郭では土塁痕も目に留まるが、これも想像に委ねられ部分、切岸は北側斜面で充分確認可能となっている。
東下段郭の土塁痕?
現状城跡は主郭を始めとして歩き回り易く、非常に見学し易い状況にあるが、遺構見学に重きをおいて赴く方にとっては、残存遺構の正否の判定も含めて、想像に委ねられる部分は多く、遺構に過大な期待を持って臨まないことが肝心とは思えた。個人的に城跡を評価するのであれば、城跡としての風情は充分味わえた事から、城跡巡りの一環、あるいは神社参拝ついでとして訪れるのであれば、圧倒的お手軽感も加味して、それなりに期待に応えてくれる城跡と言った事になろうか。