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2014年3月17日 (月)

滝西城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市滝にあって、既にリポート掲載を終えた滝東城からみて、真西側尾根先端部に位置しており、その形態は丘城と言えるものである。城史に関しての詳細は不明

城跡を訪れるには、滝東城あるいは海老手城などを起点とすればその位置も分かり易い事から、訪問ルートの説明は割愛させて頂くが、目印として「弥勒寺」を目指せばよい。車は寺院駐車場に預け、その付近の取り付き易い場所から丘陵上を目指せば、直ぐにでも本郭群が迎えてくれよう。

1route_2登城ルート

3_2城跡概念図




城跡の形態は、ほぼ概念図に描いたものに近いと思って頂いても良いと思うが、三本の堀切を挟んでほぼ三郭で成立したものである。郭総全長は60m近いもので、砦の域は決して出ないが、土塁を付随させた主郭、あるいは相当風化中にあるが、三方が土塁で囲まれた北郭などの様に、本格的普請によって築かれたと想像出来るものでもある。その中でも主郭境となる東堀切は、両端が縦堀として落ち込んでおり、中々見応えを感じさせてくれているが、北郭背後の堀切は堆積物で相当埋もれており、両岸に僅かに残る縦堀で、何とかそれと判別出来る程度と思って頂きたい。現状(12月)腰郭も含めた郭内部には、相当量の青竹が蔓延っており、見通しは利き難いが、見学や移動に差し支えるまでには至っておらず、概念図に示したまでの遺構は、全て判別確認の容易い状況にあると思って頂いても良いだろう。

8_horikiri東堀切見所

13_tatebori縦堀見所

10_shukaku主郭内

12_naka_horikiri_2中央堀切見所

11_obi腰郭



16_hokutan_kaku_yori_hori_2
北郭の土塁跡見所



城跡を個人的に評価するのであれば、車を停めて城跡まで5分とかからない圧倒的お手軽、土塁跡や縦堀を含めた空堀が三箇所で拝める事、民家が直ぐ傍まで迫りながら、比較的残存度の高い遺構が拝める事、丘城としてはまだ見学し易い状態にある事、これだけの材料が揃えば、自ずとお薦め出来る城跡と言わざるを得ないだろう、もちろん山城ではないので、切り立つ切岸の醍醐味に触れる事は出来ないが、、、

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