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2014年3月24日 (月)

矢田城の出城か (仮名)矢田北砦跡(京都府与謝郡)

この推定砦跡としたものは、矢田城を訪れるべく地元(石川地区)で所在位置を確認したところ、標高151mの山頂に城跡はある事が分かり、まずその北端枝尾根から踏破を試みたところ、偶然そこで城郭遺構と遭遇した事から話は始まるが、その低丘陵上においては、郭跡と呼べる明瞭な削平地、あるいはその側壁となる切岸、あるいは薄い空堀(横堀)といった具合に、帯郭も含めてほぼ五郭で形成された、紛れもない城郭遺構と対面する事となった。結果的にそこでの遺構見学に時間を割かれたお陰で、本来訪ねる予定の矢田城(本城か?)までは足を延ばせなかったのが心残りになったが、次の機会が訪れるまでの楽しみとしてこの地を去ったのである。

1route2登城ルート及び城跡概念図

6進入路


10_sentan_kaku北端郭

11_jyoudan_kaku_1中郭跡

9_kaku_heki郭壁

12_kirigisi


郭側壁切岸

13_horikiri_2空堀跡




帰宅後、この城跡に関しての軽いリサーチは行ったが、どうも城跡としては認識されていないらしく、まだ文献資料の類にも載せられてない事が判明した。よって今回は矢田城の出城(砦)としての築城環境(末端尾根にある)を踏まえた上で、仮名)矢田北砦跡としてリポート掲載に及んだが、リサーチ不足のせいで、既に調査を終えた城跡の可能性も含んでいる事から、城跡呼称に関しては柔軟に対応して頂きたい、、、遺構に見応えまでは感じられなかったが、興味を持たれた山城ファンの方にのみ、圧倒的お手軽感も含めて、山城巡りの移動中にでも立ち寄って頂ければ、決して無駄足には終わらないとも思えたのである。尚、本来訪問予定であった矢田城に関しては、機会があれば何れ訪れる予定はしているが、この地は積雪も多く、冬季訪問は諦めた方が良さそうに思えるのである。

仮名)矢田北砦跡は京都府与謝郡与謝野町石川にあって、既にリポート掲載を終えた石川高津城の真南側に突き出した尾根先端部に位置している。訪れるには高津城を起点とすれば分かり易いので、訪問ルートの説明は今回割愛させて頂くが、ライスセンターを目印として向かい、その直ぐ東側にある集合墓地背後を上れば、直ぐにでも郭跡が迎えてくれる筈である。

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コメント

TAKU さんお久しぶりです!猪名川町のイッシーです!暖かくなってきましたのでそろそろ城跡巡りの季節ですね!矢田北砦跡は京都府埋蔵遺跡地図を見ましたらその少し上に矢田支城跡があります!矢田城跡はTAKU さんの推定された場所にありました!どうかお身体にお気をつけて城跡探訪頑張ってください!記事を楽しく拝見させて頂いてます!

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