深山城跡(京都府与謝郡)
城跡は京都府与謝郡与謝野町滝にあって、建部神社の敷地を出郭(推察)と診立てた場合、その背後の痩せ尾根上に位置している。城史に関しての詳細は不明
城跡を訪れるには、既にリポート掲載を終えた滝城を基点とすればその位置も分かり易い事から、訪問ルートの説明は割愛させて頂くが、701号沿いにある椿大橋あるいはそこから直ぐ望める建部神社の石鳥居を目印として向かえば良いだろう。そこからドコモ中継所のある拝殿まで上り、その背後尾根を山頂に向いて登れば、5分程度で本郭群が迎えてくれる筈である。
城跡概念図
この城跡の形態は、ほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思うが、全長40mにも満たない砦規模の山城である。小規模極まりない便宜上の主郭背後には見応えのある堀切、その前面には土塁(仕切り土塁)と、それなりに目は楽しませてくれるが、砦規模の城跡に数多くの残存遺構を望んではならないだろう。
堀切見所
現状(八月訪問)郭内には多くの下草が蔓延っており、更に堆積物で凸凹状態にあるが、見学に支障を来たすまでには至っておらず、多くの低草木で覆われた斜面以外は、くまなく歩き回れる状況にあると思って頂いてもよいだろう。城跡の形態から考えても、この急斜面上に縦堀が施されている様にはとても思われなかったが、、、堀切と土塁に興味を持たれた方が訪れる分には、それなりに見返りも大きいのではないかと思われるのである。