« 蓮池上山氏城跡(三重県伊賀市) | トップページ | 永らくお待たせしました! »

2013年1月12日 (土)

丘陵先端部に二城が軒を並べる 玉滝川上城(三重県伊賀市)

本年度における最初の山城リポートとなりますが、ブログを拝見して頂いている読者の皆様方には、遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年も昨年同様「山城賛歌」が城跡のアシストとして役立つ事を願って止みませんが、訪れる場所によっては積雪も多く、安全を第一とした山城巡りは、これからも是非心がけて頂きたいと思います。

城跡は三重県伊賀市阿山町玉滝にあって、伊賀の居館跡に相応しく、利便性の良い低丘陵上に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、二つの方形居館跡が堀切を境として丘陵上に軒を並べる様は、伊賀ではさほど珍しいものではなく、ここを居館とした一族、あるいは二氏における居館跡と考えればそれで良いのかも知れない、、、

城跡を訪れるには阪神側から名阪国道を利用して車を走らせた場合、「壬生野IC」が最寄の乗降口となるが、降りて後は県道49号線に進入して、城跡に一番近い信号「玉滝」交差点を目印として車を走らせればよい。玉滝交差点から城跡まではルート図及び概念図を参考にして頂きたいが、県道沿いからは墓地(画像に注目)を通過して、そのまま丘陵上を目指せば数分で一号城跡までは辿り着けるはずである。尚、車の駐車に関しては、県道沿いに路駐可能な広い路肩があるので、全く気は使わなくてもよいだろう。

1route 登城ルート

5 城跡進入口

3k 城跡概念図

二城が立並ぶ形態は概念図を参考にして頂きたいが、丘陵北端部が川上一号城で、その南側にあるのが識別呼称として川上二号城となっている。まず一号城は本来なら四方に土塁が施されていたものと思われるが、現状土塁は三方のみとなっており、西側に施されていたと思われる土塁は、直ぐ西側にある住宅造成の際に削り落された(推察)ものと察せられた、、、?。土塁は南側がより高い(内壁高低差5m前後)ものとなっており、比較的面積が広い事から櫓台の存在は充分想像されよう。この土塁背後に施された大堀切が城跡にあっては最大の見所遺構となるが、掘削幅も高低差もあるもので、非常に見応えを感じるものとなっている。この堀切から更に南側に、土塁を跨いで二重堀切として浅い空堀が設けられているが、これは二号城における武者隠し程度の空堀と考えるのが妥当なところか、、、、

14_shukaku_dorui 14_shukaku_dorui_1 一号城主郭内部と土塁見所

15_dorui_yori_kakunai_1 櫓台より虎口側

18_sita_horikiri 櫓台より大堀切見所

22_sita_2jyuu_horikiri 二号城より望む二重堀切見所

二号城は土塁が四方を廻っているが、高低差を伴うものにはあらず、土塁としての見応えにはほとんど期待できないかもしれない、ただこの低土塁は南切岸斜面背後に備わる空堀と並んで、遺構はほぼ完存に近い(推察)ものであり、城郭遺構としての値打ちは充分感じられたが、、現状二号城の郭内部及び周囲斜面の藪化は深刻化しており、移動探索は困難を極める状況にあり、東側斜面は踏破探索する事も叶わず、概念図を描くまでには至れなかったが、一号城は大堀切も含めて、比較的見学し易い良い状態にある事だけはお伝えしておきたい、、、

31_kakunai 二号城郭内部の現状

27_dorui 低土塁見所

33_horikiri 南空堀見所

城跡を個人的に評価すれば、二城同日訪問が理想とは言えるが、二号城の深刻化した藪化を思えば、一号城背後の大堀切までの遺構見学はお薦め出来るが、二号城背後の空堀までは、踏破探索意欲に溢れた方にのみお薦めしたいと言ったところか、、、

« 蓮池上山氏城跡(三重県伊賀市) | トップページ | 永らくお待たせしました! »

三重県の山城跡」カテゴリの記事

コメント

TAKUさんこんばんは!猪名川町のイッシーです!三重県の城跡はやっぱり素晴らしい山城跡ですね!なかなか行けないのが悔しいですが今年こそは行きたいと思います!また摂津三田市の城跡情報になりますが三田市東本庄に黒谷城跡がありました!!麓に工場と民家がありその民家の奥に溜め池があります!!使われていない山道もありその山道に沿って登りますと左手に黒谷城跡がありました!!堀切などはなく郭跡と切岸のみの城跡です!比較的見学しやすい城跡です!また三田市上槻瀬には上槻瀬砦跡もありました!!こちらはつくしの里を目印にして頂けばよいと思います!つくしの里から少し歩きましたら登山道があり妙見山の案内板があります!!それに従って登りますと社があり砦跡にたどり着きます!こちらは郭跡と堀切があります!!痩せた尾根を利用した砦跡でした!また一度探訪してみてください!また山城跡レポート大変楽しみにしてます!!お身体にお気をつけてこれからも頑張ってください!心より応援致しております!

TAKUさん
丹波の渡辺です。ご無沙汰しておりました。最近また、山城探索再開しています。
 以前レポートされた千手寺砦ですが、どうも行徳山(445m)のピークにあるようです。千手寺から奥条へ抜けるハイキング道でちょうど下る地点。TAKUさんは、南尾根で西山城塞群と述べられているのと反対側の尾根伝いに行徳山を目指すと堀切がありその上を登ると曲輪が4段あります。また、反対側にも3段の曲輪をみることができます。
京都府遺跡地図でも確認できます。そのことから考えると南尾根は、千手寺砦の曲輪群の一部と考えられます。また、千手寺は、山岳寺院であるので寺院下の石垣曲輪は、その名残ではないでしょうか。千手寺への車道ではなく、とこなげ古道で登っていくとそれが良く分かると思います。
一度、行徳山をオススメします。
 それから、最近はレポートがありませんが、どうしているのでしょうか。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/48713159

この記事へのトラックバック一覧です: 丘陵先端部に二城が軒を並べる 玉滝川上城(三重県伊賀市):

« 蓮池上山氏城跡(三重県伊賀市) | トップページ | 永らくお待たせしました! »

無料ブログはココログ