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2012年11月 7日 (水)

前谷砦跡(兵庫県篠山市)

この城跡に関しては、自身数年前に訪れていたものの、丹波に数多く築かれた小規模な砦跡(付け城も含む)と同様に、印象にはほとんど残っておらず、更に記録(概念図)にも残していなかったが、最近訪ねられた方(ブログ読者)からの情報で、山上主郭周辺に蔓延っていた木々のほとんどが伐採されて、遺構見学のし易い環境になっていた事が分かり、急遽山城巡りの移動中に立ち寄る事になったものだが、その情報通り城跡は、主郭を始めとした小規模な縄張りの全貌が窺える状況にあった事をまず最初にお伝えしておきたい。

城跡は兵庫県篠山市二之坪にあって、「東林寺」背後の真南側丘陵上がそれにあたる。訪れるには国道173号線を利用する事になるが、先に触れた「東林寺」を目印として目指せばよい。寺院駐車場からは集合墓地を経由した山道を上ってもよいが、画像を載せた直登ルートを上れば、直ぐにでも帯郭が迎えてくれる筈である。尚、城史に関しての詳細は不明であるが、機能を想像した場合、築城環境やこの様相から物見程度の砦跡と考えるのが妥当なところか、、、

1route_2 登城ルート

5 直登取り付き口

3 城跡概念図

城跡の形態はアバウトに描いた概念図を参考にして頂きたいが、物見程度の小さな主郭(7m四方)から西斜面に沿って帯郭を重ねたものであり、主郭東背後には小規模な砦跡には分不相応とも思える堀切(二連に見える)が施されている。この空堀は現状土橋付き堀切となっているが、山林所有者によって土橋として近年埋められたものの様にも察せられた、、、謎。現状の激しい地表風化を思えば自ずと見学者の判断に委ねられるが、、、、切岸は最大高低差2m程度のものを帯郭群で拝めるが、堀切と並んで何とか見学者の目は楽しませてくれよう。概念図には山上削平地も含めた踏破した範囲を示したが、山上削平地から寺院に向いて落ち込む急斜面上では、豪快な縦堀と小さな二段郭(住職の建てられた物置小屋がある)を確認する事が出来た。これは当時のものとすれば最大の見所遺構とも思われたので、これを機に訪れる用意のある方には、是非この地までは足を延ばして頂きたい。

7_obi_dankaku_heki_1 帯郭切岸見所

8_shukaku_gedan_1 主郭西下段郭

11_shukaku_haigo_horikiri 11_horikiri 主郭背後の堀切見所

15_tatbori_tikei_2 縦堀地形

現状(10月)城跡は先に触れた様に遺構見学し易い状況となっており、既に訪問を終えられた方々にも、これから訪れる用意のある方々にも、自身と同様に国道移動中に気の向くまま立ち寄って頂きたいが、残存遺構に多くを望まなければ、充分楽しめるような気がしたのである。

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