激斜面上に郭を連ねた山城 浅間寺城跡(兵庫県養父市)
城跡は兵庫県養父市八鹿町浅間にあって、標高約450mの須留岐山山頂に位置する須留岐山城跡からみた南側の激斜面上にあり、その南麓にある「浅間寺」とのほぼ中間地点に築かれたものである。個人的には須留岐山城を訪れる目的での、その直登ルート中で偶然遭遇したものであるが、下山後に地元でこの城郭遺構の情報を求めた結果、既に調査済みの山城、「浅間寺城跡」と判明した(案内板には記されていない)。今まで発刊された文献の類にはほとんど顔を出さない、ほぼ無名に近い山城らしいが、既にリポート掲載を終えた佐々木氏の居城、「浅間城」が浅間集落を挟んで南に対峙している事を思えば、氏に関連した城跡という事になるのかも知れない、、、もちろん推察の域は出ないが、城史に関しての詳細は不明。
城跡を訪れるには、先に触れた浅間城を起点とすればその位置も分かり易い事から、城跡までのアクセス方法は割愛させて頂くが、須留岐山登山口となる浅間寺を目印として目指せばよい。登山ルートは須留岐山城も含めた二城同日訪問とした上で、登城ルート図(案内板画像も参考に)中に示したが、寺院背後からスタートする直登ルート、寺院東側からの尾根筋登山ルートで一旦須留岐山山頂まで上り(最低70分の所要時間)、そこから激斜面を下りる形の二通りあるが、山頂からの激斜面下山は、膝に相当負担がかかると思われた事から、ここでは最短ルートとなる前者をお薦めしたい。20分前後で南郭へ辿り着ける筈である。尚、ここからの須留岐山への激斜面登山(所要時間約25分)は非常に辛いものとなるが、まだ腰や膝の癒えていない自分でも、何とか休憩を挟みながら山頂まで辿り着けたので、足腰に不安のない方は是非この直登ルートで上って、膝に負担をかけず、より安全な尾根筋ルートで下山される事をお勧めしたいのである。
城跡の形態は概念図を参考にして頂きたいが、激斜面上に数段の郭を直線的に重ねたもので、推定主郭土塁とその背後の北郭との境には堀切(堆積物によって埋もれて浅い)が施されている。郭間における切岸は長年の風化によって鋭角なものではないが、郭跡自体はほぼフラットな状態が今もって維持されている。その中で「見応えのある遺構は?」と聞かれれば、「縄張りのほぼ全体像が窺われる佇まいの素晴らしさ!」と言う事になるのかも知れないが、取り合えずこれを機に臨まれる方の目安に、、、
現状(10月)城跡は、直登ルート中がそうである様に、蔓延る木々は非常に少なく、郭跡における見通しも利き、無名に近い山城としては素晴らしいコンディションの下にあると思って頂いても良いだろう。見応えのある遺構は皆無に近いが、遺構の判別確認は容易く、コンパクトにまとまった縄張りは掴み易く、後でリポート掲載予定の須留岐山城と併せた同日訪問とすれば、間違いなく是非お薦め出来る山城の一つとは言えるだろう。
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TAKUさんこんにちは!猪名川町のイッシーです!来週あたりに神戸市北区の六郷城跡と三田市の植風呂城跡に探訪しに行きます!またご報告させて頂きます!
投稿: イッシー | 2012年10月27日 (土) 09時38分