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2012年10月 8日 (月)

小規模ながら遺構残存度、見応え共に抜群!須知上野城跡(京都府船井郡)

城跡は京都府船井郡京丹波町上野にあって、既にリポート掲載を終えた織豊系縄張りを特徴とする上野城跡からみて、直ぐ真南側の山上尾根に位置しており、その西麓には「大園寺」が建立されている。よって上野城における最終的な詰城、あるいは集落に対して見通しが利いた事から、同集落及び街道筋を監視した見張り城とも考えられようが、その機能に関しては全て想像に委ねられよう。城史に関しては同地区にある光秀によって改修された山城(石垣城)の一つ、須知城(市森城)と並んで須知氏の居城と伝わっているが、京丹波地区における明智光秀の最前線基地と解釈すればよいのかも、、、尚、須知氏子孫の方は現在でも上野城近くに居を構えられていると聞くに及んだが、この須知氏も光秀に最後まで抵抗を試みた赤井氏(黒井城主)同様、戦国期を上手に生き抜いてきた一族なのだろう、、、

城跡を訪れるには、先に触れた上野城を起点とすればその位置は一目瞭然とも言えるが、国道9号線からは、車を預ける事になる「大園寺」を目印として目指せばよいだろう。墓地駐車場から東側にある登城入山ゲートは直ぐ目に留まる(画像に注目)が、そこから空堀道となる山道に任せて上れば、10分もかからず南堀切に辿り付ける筈である。尚、概念図に示した旧配水施設脇を通過しても上れる(早く辿り着ける)が、早朝訪問の場合は墓地のゲートが閉まっている可能性がある、、、

1route 登城ルート

7 入山口

3shu 城跡概念図

山上本郭群の形態は、城域や縄張りが狭い事もあって、ほぼ概念図に示したものに近いと思って頂いても差し支えないと思うが、小規模ではあるが見応えのある遺構は数多く、主郭両端を断つ土橋付き堀切(見事!)やそれに付随する明瞭な縦堀(長い)、あるいは明瞭な虎口跡(三箇所)、更に堀切から立ち上がる大型の櫓台土塁やその切岸は、そのコンパクトにまとまった縄張りプランと並んで、間違いなく見学者の目を楽しませてくれるはずである。とにかく縄張りの掴み易い遺構残存度抜群の山城の一つ」と思って頂いても良いだろう。

9_horikiri_haigo 櫓台背後の堀切見所

13_tatebori_1 長く施された縦堀見所

15_shukaku_1 主郭内

16_yagura_heki 櫓台大土塁見所

17_shukaku_koguti_2 主郭虎口見所

18_naka_dobasi_horikiri 中央土橋付き堀切見所

21_naka_kaku_1 二ノ郭

22_naka_karaboridou二ノ郭虎口空堀道見所

27_naka_tatebori 中央縦堀見所

現状(九月)城跡周辺は、郭跡も含めて植林地帯となっており、近年間伐が行われたと見えて見通しも利き、主郭全体像も充分窺え、遺構の判別確認も容易い状況にあるが、残念な事に間伐後の木々の放置などによって、地表の露見していない箇所も多く、主郭中央に施された空堀に限れば、遺構の醍醐味は充分味わえないかも知れない、、、城跡を個人的に評価すれば、5世紀に渡って風雪を凌いで来たにも拘らず、この素晴らしい遺構残存度、更に見学し易いコンディションは、藪城の多い丹波地区にあっては非常に値打ちの感じられるものであり、圧倒的お手軽感を加味せずとも、是非お薦め出来る城跡の一つという事にはなるだろう。山城ファンの方だけに限らず、山へ上る事が苦手な城跡ファンの方にも、「是非一度覗いて当時に思いを馳せて頂きたい」と思うのが本音かも、、、

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コメント

takuさま
先日南丹市を訪れたときにここも訪問しました。
ここはアクセス分かりやすく、迷う事もなく、かつ小規模乍らも遺構が明確で楽しめました。

この直前に殿田城址の激斜面と闘った後なので、余計にお買い得の城址だと思いました。

ありがとうございました。

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