« 外見からその全貌が窺える!西野々砦跡(兵庫県篠山市) | トップページ | 丹波西山城跡(兵庫県丹波市) »

2012年9月 6日 (木)

大野城跡/大野館跡(兵庫県篠山市)

城跡は兵庫県篠山市大野にあって、既にリポート掲載を終えた矢代城国松館跡からみれば、池を隔てた直ぐ南側の低丘陵上にある。この城跡は5年程前既に訪れていたものの、低丘陵上の全域が城域と思われた郭跡地が、長年の地表風化によるものか、それとも安普請で応急に築かれたものか、相当地形が曖昧と化していた為に、どこに本郭群があるものか見当も付かず、長い間リポート掲載を先送りにしていた経緯がある。今回の再訪によって丘陵上の南側(春日神社側)が大野館と呼ばれる城域にあたる事はある程度判明したが、L字形の土塁の施された、見張り台程度の小規模な郭跡が本来の館跡地とはとても思われず、その南麓に向いて重なり合う規模の大きい削平地の一部が、屋敷跡地なのかも知れない(当然見学者の想像に委ねられる部分)、、、、

Oo1 登城ルート

4_kasugajinjya_1直登口 春日神社

3o 城跡概念図

3kita

北端郭概念図

城跡を訪れるには、先に触れた国松館跡を起点として春日神社を目指せば難なく辿り着けるが、神社からは社殿背後から直登しても良いし、藪漕ぎのない上り易い箇所からの直登なら、直ぐにでも山上郭群が迎えてくれる筈である。

城跡の形態は、アバウトに描いた概念図を参考にして頂きたいが、丘陵上の最高所に本郭群と見受けられる、L字形の土塁の施された小規模な郭跡が構えられており、そこから南側へ向いて、痕跡程度の空堀(三箇所)で仕切られた地形の曖昧な郭跡が連続、更に麓近くまで数段の規模大きい削平地(推定屋敷跡)が連続したものである。推定本郭群から更に北側尾根上も、北端郭までそれらしい郭跡は連続しているが、本郭群同様非常に地形が曖昧な為、自身満足の行く概念図(北端郭は五年前のもの)は描き切れなかった。この北端郭は切岸のしっかりした狭小帯郭を数段重ねているが、その最上部は見張り台か狼煙台程度の規模となっており、中々この城跡の機能を想像するのは難しい、、、、

6_karabori_ato 山上南郭群の空堀痕跡

7_kaku 山上南郭群

17_yasiki_dorui_1 本郭土塁見所

19_higasi_kaku 東郭

9_nantou_kaku 推定屋敷跡地

現状(八月)城跡は、他の丹波の山城と同様に藪化は相当進行しており、本郭群においては木々の隙間を潜り抜けての探索踏破は余儀なくされる状況にあるが、全体的にみれば郭移動に差し支えるまでには至って居らず、南端の推定屋敷跡地から北端郭までは、比較的動き回り易い状況にあると思って頂いてもよいだろう。城跡を個人的に評価すれば、見所遺構となるのは山上本郭における低土塁、あるいは明瞭な切岸跡の残る北端郭だけとも言えるが、歴史ロマンの漂う篠山地区に、数多く築かれた山城巡りの一環として訪れるのであれば、「見応えのある遺構は一切望まない」、といった前提条件付きで何とかお薦め出来ようか、、、

« 外見からその全貌が窺える!西野々砦跡(兵庫県篠山市) | トップページ | 丹波西山城跡(兵庫県丹波市) »

兵庫県の山城跡」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/46909636

この記事へのトラックバック一覧です: 大野城跡/大野館跡(兵庫県篠山市):

« 外見からその全貌が窺える!西野々砦跡(兵庫県篠山市) | トップページ | 丹波西山城跡(兵庫県丹波市) »

無料ブログはココログ