« 志高館城跡(京都府舞鶴市) | トップページ | 新堂砦跡(京都府南丹市) »

2012年8月14日 (火)

技巧を伴う畝状空堀群は一見の価値あり! 志高砦跡(京都府舞鶴市)

城跡は京都府舞鶴市志高にあって、先にリポート掲載を終えた志高館城とは「宏玄寺」を挟んだ南側丘陵上にあり、志高本城からみれば東枝尾根先端部に位置しているが、築城環境を考慮するなら、志高城の出郭(出城)といった処か、、、

城跡を訪れるには、先に触れた志高館城と同一のアクセス方法となるので今回は割愛させて頂くが、登城入山口は画像に示した大きな集合墓地駐車場脇から始まる山道で、踏み跡程度で明瞭ではないが、本郭群背後までは迷わず辿り着けるだろう。ちなみに墓地からは藪漕ぎなしで所要時間5分程度

1route_1 登城ルート

6_1 登城入山口

3s 城跡概念図

この山城は志高館城のリポート記事中で触れた様に、その名(砦)に相応しく、規模は相当小さい(郭総全長30m程度)が、分不相応にも感じられる技巧を伴う畝状空堀群を特徴とするものであり、それはほぼ本郭東斜面全域に渡って施されている。概念図にはその見たがままのアバウトな形状を示したが、現状斜面上長く掘削された明瞭な縦堀、風化の為にやや薄くなった短めの縦堀、あるいは少々埋もれ気味の土塁を付随させた横堀(武者隠し)などは、間違いなく見学者の眼を楽しませてくれるものと自分の目には映った。しかも状態は比較的良いものであり、東帯郭から比較的木々の少ない東斜面下を覗き見れば、その全貌が望める箇所もあり、見応えも臨場感も抜群なものとなっている。切岸の醍醐味に関しては本郭西側で唯一味わえるが、帯状の段郭群では郭高低差が少ない為、あるいは地表風化中にある為、余り期待出来ないかも知れない、、、他では低草木の蔓延る北帯郭壁下で、直角に分岐した明瞭な二本の縦堀(長い)を眼にする事が出来るが、これも決して見逃してはならない遺構の一つと言えよう。

12_shukaku_nisiheki 本郭背後の切岸見所

14_shukaku_dan 主郭

18_dankaku_heki 西段郭

18_dankaku_heki_1 段郭切岸

20_hokusei_tatebori 北西斜面縦堀見所

21_kita_tatebori 北斜面縦堀見所

24_une_yokobori_2 横堀を絡めた畝状空堀見所

25_une_tatebori_1 東帯郭下の連続縦堀見所

現状城跡は、この時期(七月)にも拘らず郭内における木々は比較的少なく、充分見通しも利き、山城としてみれば非常に良いコンディションの下にあると思って頂いても良いだろう。城跡を個人的に評価するのであれば、見所は畝状空堀群を始めとする空堀だけ、と言っても決して過言とは思えないが、圧倒的お手軽感を加味せずとも、この空堀群の縄張り妙味だけで、充分訪れる値打ちのある城跡!」、といった事になろうか。

« 志高館城跡(京都府舞鶴市) | トップページ | 新堂砦跡(京都府南丹市) »

京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/46677896

この記事へのトラックバック一覧です: 技巧を伴う畝状空堀群は一見の価値あり! 志高砦跡(京都府舞鶴市):

« 志高館城跡(京都府舞鶴市) | トップページ | 新堂砦跡(京都府南丹市) »

無料ブログはココログ