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2012年7月18日 (水)

畝状空堀群と二重堀切が見所 丹後菅野城跡

城跡は京都府与謝郡伊根町菅野にあって、集落から東側に聳える、標高約170mの山頂に位置しており、その西麓には妙光寺がある。城史に関しては三富左馬亮の居城を伝えており、丹後攻略軍における細川氏に対抗すべく、島津氏(伊根城を居城)と連携し水軍を編成したと伝わっている。自ずと他の丹後の城主と同様に、細川氏によって滅ぼされた一族なのかも知れないが、その詳細は不明。

城跡を訪れるには、先にリポート掲載を終えた田原城を起点とすれば、その位置も分かり易いが、国道178号線より652号線へ針路変更、その後田原集落を通過すれば、自ずと621号線へ進入する事になるが、滝根集落まで到達すればルート図を参考にして頂きたい。登城口としての目印は、車を預ける事になる「妙光寺」で、その背後より谷状地形に進入(画像に注目)して、左手側の急斜面に取り付いて上れば、10分内で堀切までは辿り着ける筈である。尚、下山時に主郭までは寺院背後の集合墓地を通過して、山道が繋がっているのを確認出来たが、現状(六月)膝まで伸びた下草によって、道筋も分からない状況(地表は露見していない)にあるので、迷い易い事から、これを機に訪れる方は、是非載せた直登ルートを参考にして頂きたい。

1route 登城ルート

7 直登進入口

3s 城跡概念図

城跡の形態は、アバウトに描いた概念図を参考にして頂きたいが、主郭南側一部の郭跡から便宜上の二ノ郭跡まで、あるいはその周囲斜面上は、蔓延る低草木や夏草によって地表も露見していない箇所が多く、概念図に描いたまでが自身が踏破した上で、判別確認に及んだ遺構群と思って頂いても良いだろう。取り合えず主郭及び東出郭までが明瞭な遺構と遭遇可能な箇所であり、郭跡や切岸跡を除けば出郭との境を断つ二重堀切、主郭西斜面上に刻まれた畝状空堀群(約五本)、主郭西側に施された土塁(両端が櫓台状)などが見所遺構として挙げられるだろう。当然これらは見応えもあるが、決して見逃して欲しくない遺構の一つでもある。尚、畝状空堀群を含めた縦堀に関しては、密生する草木に阻まれて、全ての斜面上を覗く事は出来なかったが、空堀に関しては決してこの限りではないと思って頂いても良いかも知れない、、、、

12_nisikaku_horikiri_1 出郭堀切と縦堀見所

14_yagura_dorui 東出郭の櫓台土塁

21_kita_nijyuu_hori_2 二重堀切(主郭側)見所

25_nisi_unebori_1 畝状空堀見所

27_shukaku_dorui 主郭土塁見所

28_shukaku_minamigawa 残念な主郭南側の現状

22_hokutou_obi_1 腰郭

城跡を個人的に評価すれば、状態が良いとは決して言えないが、高い遺構残存度(ほぼ手付かずの完存と推察)や縄張り妙味二重堀切や畝状空堀群、あるいは土塁の醍醐味を思えば、山城ファンの方だけに限定すれば、間違いなく「お薦め出来る山城の一つ」とは言えるだろう。ただし、状態は決して問わない事が大前提!冬季訪問に期待が持てるとはとても思われなかったので、、、

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