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2012年4月 2日 (月)

重瀬氏城跡(三重県伊賀市)

城跡は三重県伊賀市猿野(マシノ)にあって、服部川に向いて突き出した低丘陵上に位置しており、広い主郭の片隅には現在金毘羅宮が建立されている。城史に関しては、名が語る様に重瀬(ジュウゼ)氏の居城が伝わっているが、後でリポート掲載を予定している垣内城も、地元城址標識に重瀬氏城とある様に、重瀬氏の築いた城跡の一つと思われる。此方の重瀬氏城は、中垣内城を本城とした場合の出城としてみれば良いのかも知れないが、地元城跡に詳しい方に尋ねたところ、中垣内城の方を重瀬氏城として紹介して頂いた経緯もあり、此方の方は城跡としての認識は全くない様に感じられた、、、

城跡を訪れるには、既にリポート掲載を終えた植田氏城や阿波氏館跡を起点とすれば、その位置も分かり易いとは思われるが、国道163号線から城跡の位置する丘陵先端部は、直ぐ望める距離にある。金毘羅参拝入山口にあるゲートを開閉して上れば、直ぐにでも主郭が迎えてくれよう。

1route_1 登城ルート

3_1 城跡概念図

城跡の形態は、概念図に示した如く大味極まりないものではあるが、規模の大きい主郭南背後には、広大な規模を誇る削平地(城域の一部だろう)を遮る、幅6m前後の薄い堀切(箱堀)、それに付随する土塁などは、見応えまでは望めそうにないが、取りあえず見学者の目は楽しませてくれるだろう。他では概念図に示した主郭東側道路沿いに、僅かにそれと分かる土塁を残した空堀(横堀)が目に留まったが、主郭外壁を形成する切り立つ切岸と並んで、これも決して見逃してはならない遺構の一つと思えた。

7_karabori_ato 東側道路沿いの空堀跡見所

11_hokora 主郭先端近くの金毘羅宮

10_kaku_1 主郭

17_higasi_obi_heki 帯郭と主郭切岸見所

12_dorui_1 土塁跡見所

13_karabori_1 堀切見所

現状(二月)城跡は、一帯が植林地にある事が幸いした部分もあるが、見通しが利き、更に見て回りやすく、非常に見学し易い状況にあると思って頂いてもよいだろう。恐らく四季を問わず見学し易い状態が維持されているものと思われるが、、、城跡を個人的に評価すれば、山上本郭群だけに限れば、ほぼ当時の祖形は維持されていると見受けられた事、見応えには多少欠けるが、明瞭な土塁、堀切が拝める事、更に切岸の醍醐味まで加味すれば、充分お薦め出来る城跡の一つと言えようか、、、先に触れた阿波氏城や中垣内城と併せた同日訪問とするならば、間違いなく充実した山城巡りが出来る事請け合いの城跡とも言えるだろう。

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