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2012年3月 3日 (土)

井上氏城跡(三重県伊賀市)

城跡は三重県伊賀市中村にあって、指定文化財「辻堂古墳」から見れば、集落を挟んで東側丘陵先端部に位置している。城史に関しては、名が語るように井上氏の居城が伝わるが、詳細は不明

城跡を訪れるには、まず国道163号線に進入する事が先決となるが、既にリポート掲載を終えた前山城などを起点とすれば、その所在位置の確認は容易いだろう。国道沿いにある「中村バス停」から城跡へ向かう進入経路は詳細ルート図に示したが、「辻堂古墳」から城跡は直ぐ望める位置にあるので、位置だけ確認すれば、車は「辻堂古墳」駐車場に預けて、そこから歩いて城跡を目指せば、数分で辿り着ける筈である。

1_1 登城ルート

4 城跡遠望

8tojyouguti 進入経路

3ino 城跡概念図

城跡の形態は概念図に示した様に、伊賀の城跡にあっては定番ともいえる、主郭四方に土塁が廻る方形居館跡と呼べるものであるが、四方を廻る土塁は虎口跡と共にほぼ完存、分厚い高土塁背後に備わる空堀(横堀)も未だ健在となっている。現状(一月)本郭周辺一帯は植林地にある事から、所有者の手によってそれなりに間伐も行われており、下草はそれなりに蔓延ってはいるが、見通しが利き歩き回り易い状態にあるので、遺構見学も存分に楽しめそうに思えた。方形居館跡と言う事もあって、特別縄張り妙味がある訳でもなく、遺構が目白押しという訳でもないが、主郭土塁背後に施された横堀は、賞賛に値する状態が維持されており高低差約5mを誇る切岸(土塁壁)の醍醐味も併せれば、この空堀見学だけの為に訪れたとしても、決して後悔はしないほどの、見応え抜群の遺構と自分の目には映ったのである。

21_higasi_koguti 虎口

20_shukaku_nai 主郭内部の現状

18_dorui_minamigawa 南側土塁見所

16_yagura_1 櫓台土塁見所

22_karabori 横堀見所

城跡を個人的に評価するのであれば、実態を単純な方形居館跡と知った上で訪れるのであれば、当然縄張り妙味には欠けるが、遺構残存度の高さ、四季を問わずそれなりに見学し易い状態の良さ、遺構の見応え(土塁と横堀)、それににお手軽感まで加味すれば、自ずとお薦め出来る城跡という事にはなるだろう。この中村地区周辺にかけて点在する城跡の一つ、轟城、前山城、岡島砦、今後リポート掲載予定の山田氏城、角部砦などを対象とした城跡巡りは是非お薦め!

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三重県の山城跡」カテゴリの記事

コメント

TAKUさんこんにちは。
伊賀の城、レポート興味深く拝見しています。
私の方ですが、2月、3月は京都市京北町の城を調べています。
TAKUさんのレポート、細野城や、山国庄の宮城、塔城等参考にさせていただいています。
今日は、山国庄の小塩にある「平井谷城館」を
確認して来ました。
京都府の遺跡地図には載っているのですが、
集落背後のテラス状の丘の上にあり、
南北約15m東西約10mの土塁囲みで
土塁の外は約1mの堀になっていました。
掘りは、明らかに水切りの為の物ですが、土塁は
高さ1m近くあり、予てから追っかけている
織豊系の陣城そっくりで、
まったく意味不明の疑問だらけ遺構でした。

TAKUです、ショウカンさんコメント拝見させて頂きました。
何時もの事ながら城跡情報有難うございます。
今回調査中にあると聞き及びました、京北町一帯は積雪も多く、調査も難航する事とは思いますが、是非頑張って頂きたいと思います。
自身がかつて塔城探索中に、城郭遺構と推察した丘陵上も、調査の対象となれば嬉しいのですが、、、
文中に出て来ました「平井谷城館」に関しては、自身現在まで全く認識がありませんでしたが、土塁が廻っているという事でしたら、一度覗いて見たい気がします。
このところ雨に悩まされて、中々山城巡りの出来ない状況が続いておりますが、そろそろ伊賀の城跡から離れてみようかと思っている今日です、、、

皇室や若宮ゆかりの大根焚と粕汁

昭和13年頃に明仁親王と各・宮家や特使などと武官を招き
明治43年頃に裕仁新王と各・宮家や特使などと武官を招き
明治15年頃に嘉仁親王と各・宮家や特使などと武官を招き
安政 6年頃に睦仁親王と各・宮家長子を招き
天保13年頃に統仁新王と各・宮家長子を招き

愛宕守様など桃園親王家(源・本家)が行れた
伝統祭事の若宮様.ご誕生の礼式を御存知ですか。

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