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2012年3月11日 (日)

廃校跡が妙に郷愁を誘う 泉氏城跡(三重県伊賀市)

城跡は三重県伊賀市種生(タナオ)にあって、現在廃校となっている小学校の直ぐ東背後の丘陵上にあるが、現在かつての校舎は「博要地区市民センター」となっている。城史に関しては泉氏の居城が伝わるが、詳細は不明

城跡を訪れるには、691号線沿いにある「博要地区市民センター」を目印として目指せば迷わず辿り着けるが、近辺には既にリポート掲載を終えた小竹氏城がある事から、既にこの城跡を訪れた方には、その位置も分かり易いとは思われる。城跡への進入口は、概念図あるいは画像に示した付近からで、車を停めれば城跡までは直ぐにでも到達可能となっている。

1route_4 登城ルート

5_3 進入口

3iz 城跡概念図

城跡の形態は概念図に示したものに限りなく近い、主郭三方を土塁が廻る、ほぼ単郭で成立した城跡と思って頂ければ良いが、主郭背後の大土塁は櫓台機能と察せられるものであり、多少規模の大きいものとなっている。堀切は横堀として櫓台土塁の背後に施されているが、城跡においては唯一の空堀として、土塁と共に見学者の目は充分楽しませてくれる筈である。主郭の形状は六角形に近いものであり、方形居館跡が圧倒的多数を占める伊賀の居館跡としては、多少ユニークさが感じられるものとなっている。

現状(二月)城跡は、一帯が間伐の行われた植林地にある事から、それなりに見通しが利き、見学し易く見て回りやすい状態が自然維持されている。よって概念図に示したまでの遺構は、全て判別確認が容易く、切岸の醍醐味に触れる事も可能であり、外見から小規模な主郭跡のほぼ全体像を窺う事も可能な状況にある。城跡を個人的に評価すれば、ほぼ完存(推察)とも見受けられる遺構残存度の高さ櫓台土塁や堀切壁の見応え、比較的良いと感じられたコンディション、小規模が故の縄張りの掴み易さ、更に主郭まで5分で到達可能な圧倒的お手軽感まで含めれば、「規模さえ問わなければ、間違いなくお薦め出来る城跡の一つ」と言えようか、、、

8 最初に到達郭跡

12_shukaku_nai 主郭内の現状

10_koguti_dorui 土塁虎口見所

14_dorui_1 低土塁見所

17_yagura_daidorui 櫓台土塁壁見所

21_horikiri_1 堀切見所

追伸、こういった過疎化の進行した地域にある城跡を後にする時に、何時も感じられる事なのであるが、この小学校もかつては子供の遊び声や、始業を知らせるチャイムの音が谷間に響き渡っていたのだろう思うと、子供の笑い声の途絶えた運動場を見るだけで、妙に寂しくセンチメンタルな気分にさせられるのである(迂闊にも涙が溢れてしまった、、、)。自分を含めた都会人にとって、郷愁を誘うこの廃校跡は、城跡の佇まいと並んで、充分訪れる理由の一つになると感じられた事も、最後に付け加えておきたい、、、、

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