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2012年3月17日 (土)

遺構の全てが露見した素晴らしい状態を誇る 植田氏城跡(三重県伊賀市)

城跡は三重県伊賀市下阿波にあって、低丘陵上の先端部に位置している。城史に関しては、天正年間に植田豊前光次の居城が伝わるが、その詳細は不明

城跡を訪れるには、まず国道163号線へ進入する事が先決となるが、下阿波地区から登城口となる入山ゲートまでは、登城ルート図を参考にして頂きたい。付近に充分路駐可能なスペース(画像に注目)はあるが、そこから直ぐの距離にあるゲートを開閉して、尾根上を目指せば、藪漕ぎもなく数分で素晴らしい状態を誇る本郭群に辿り着ける筈である。

1route 登城ルート

5_nyuuzanguti 入山口

Zx 城跡概念図

城跡の形態は概念図に示した通り、伊賀にあっては定番ともいえる、主郭四方に土塁を張り巡らした、方形居館と呼べるものでもあるが、とにかく遺構見学としてのコンディションは賞賛に値するものであり、間伐の行われた植林地が幸いしたせいもあるが、主郭内も含めて、本郭の縄張りの全てが見通せる状況(二月)にあり、現存する遺構の全てが外見から判別確認し易い、素晴らしい状態にあると思って頂いても良いだろう。居館跡の性質上、特別縄張り妙味を感じられる城跡とは言えないが、高低差を誇る堀切、及びその切岸、それに繋がる縦堀四方を廻る土塁と櫓台の如き高土塁見事な土塁虎口跡、土塁外壁を形成する、低草木の蔓延らない地表の露見した切岸などは、間違いなく見学者の目を楽しませてくれるだろう。今まで伊賀の居館跡に関しては、数多く現況をリポートして来たが、「これほどの状態を誇る城跡にはお目にかかった事がない!」、もちろん保全整備の行われた指定史跡以外の城跡という事にはなるが、、、これを機に訪れる用意のある方には、是非期待して臨んで頂きたいと思えたのである。

10_shukaku_dankaku 主郭北側の段郭群

16_koguti_dorui 土塁虎口見所

21_koguti_gawa 主郭内

14_daidorui_heki 主郭背後大土塁見所

17_higasi_teidorui_1 東低土塁見所

22_horikiri_3 堀切見所

27_higasi_tatebori 西縦堀見所

28_gikou_dorui_tatebori 土塁と東縦堀見所

32_higasi_sakuheiti 東側削平地

城跡を個人的に評価すれば、明確にそれと分かる遺構群の状態の良さ、山城入門者でも縄張りの掴み易い遺構残存度の高さ(完存か?)、土塁や空堀などの遺構の見応え、丘陵上に展開される広大な規模を誇る削平地(外壁に切岸跡が窺える事から、縄張りの一部と推察)、及び主郭内に佇んだ際の圧倒的臨場感、これだけの見学材料が揃えば、圧倒的お手軽感を含めずとも、間違いなくお薦め出来る城跡の一つ、という事にはなるだろう。個人的には所在位置確認に手間取り、同日訪問とはならなかったが、隣接する丘陵上にある、阿波氏城も含めた城跡巡りは是非お薦め!(今後リポート掲載予定)

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