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2012年2月 1日 (水)

主郭周囲を廻る低土塁と楚々とした佇まいが見所 行者山城跡(三重県伊賀市)

城跡は三重県伊賀市青山町諸木にあって、標高494m(比高60m)の行者山山頂に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、築城環境から察すれば、諸木氏城の出城、あるいは南側を牽制した砦と考えれば良いのかも知れない?行者山の名が語る様に、かつてこの山頂には行者が祀られてあったものとは考えられるが、、、(山頂に痕跡はないが推察)。

この山城も先にリポート掲載を終えた諸木氏城と並んで、自分にとっては久し振りに訪れた伊賀の城跡という事になったが、城跡を訪れるには諸木氏城を起点としたルート図を参考にして頂ければ、その所在位置は分かり易いだろう。ルート図中に示した小さな沢傍にある農機具小屋を目印として、その向い側の尾根先端部に取り付いて山頂を目指せば、藪漕ぎもなく10分程度の所要時間で上れる筈である。尚、取り付いて直ぐ、尾根先端部に切り込み土塁を伴う、謎の削平地(当時の郭跡と判断)が目に留まったので参考までに、、、

1gyoujya 登城ルート

3g 城跡概念図

      

城跡の形態は、小規模な山上主郭を中心にコンパクトにまとまったものであり、概念図に示したまでが自身の踏破した範囲、あるいは判別確認に及んだ遺構という事になるが、縄張りは山頂部分に限られるものと察せられた事もあり、その形態は限りなく概念図に示したものに近いと思って頂いても良いかも知れない、、、現状(1月)主郭内は、堆積物(落ち葉)などによって凸凹とした荒れた地形となっており、その内部には多くの低草木も蔓延っている。ただ訪れる人(恐らく山城ファンのみ)の少ない山城としては、状態は比較的良い部類に入るものであり、地表風化は著しいが、意外に見通しが利く事から、その周囲を廻る低土塁も、主郭南北を遮る空堀も、付随する腰郭も、更に切り立つ切岸も、それなりのものが拝めるとは思われる。

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北堀切見所

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虎口土塁とその切岸外壁見所

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虎口土塁内部

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主郭の現状

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東側の明瞭な土塁見所

30_minami_horikiri南端堀切見所

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西腰郭

城跡を個人的に評価すれば、見応え抜群の城跡とは言えないかも知れないが、ほぼ完存と見受けられた城跡の佇まいだけは誇れる、残存する遺構も含めて、充分見学する値打ちのある山城と自分の目には映ったのである。よって、「山城ファンの方に限れば、当然是非薦めしたい城跡」、と言った事になろうが、規模は問わない事が前提とはなるだろう。これを機に訪れる用意のある方にとっては、諸木氏城と併せた同日訪問とするのであれば、間違いなく充実した山城巡りとなるとは思われるが、丘城に近い館城の多い伊賀の地で、まさか山城の形態を成す、しかも楚々とした山城に巡り合えるとは思ってもいなかった、、、今更ながら感動!

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