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2012年2月 9日 (木)

風化は激しいが、当時の祖形は維持 桐ヶ谷城跡(三重県伊賀市)

城跡は三重県伊賀市青山町阿保(アオ)にあって、「桐ヶ丘」集合団地の一角にある青山小学校から見れば、谷状地形を挟んで、送電鉄塔の聳える西側低丘陵上に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、阿保氏関連の城跡かも?

城跡を訪れるには、国道422号線へ進入する事が先決となるが、ルート図にある国道165号線が交わる交差点「阿保」を目指せば、取り合えず付近までは辿り着いた計算になる。ここから、青山小学校を目指して車を南下させれば、右手正面に送電鉄塔が見えてくるが、そこが城跡でもあるので、位置確認は容易いだろう。進入経路は画像に示したが、歩道から丘陵先端部を横切る形となる狭い道を利用して向い、左手斜面の上り易い場所から山上目指して上れば、東側の空堀までは5分内で辿り着けよう。

1route登城ルート

5 進入経路

3k 城跡概念図

個人的にこの城跡に関しては、充分認識はありながらも、長い間所在位置が掴めないまま終わっていたものであり、今回は山城巡りの移動中に、自身の好奇心からそれらしい山上を覗いて見たものだが、結果的には方形郭の四方が土塁で囲まれ、更にその三方には空堀まで施された、紛れもない城跡遺構と対面する事が叶えられた。幸いにも郭内に掲げられてあった、城跡名の表記された青色タグ(伊賀の城跡では必ず眼にする)によって、この地が長い間探していた桐ヶ谷城跡である事も判明したが、、、

城跡の形態は概念図を参考にして頂ければ良いとは思われるが、藪化が深刻化(主郭内と北西斜面)し、地表風化の進んだ状況の中では、遺構の判別確認はもちろんの事、踏破可能な範囲も限られており(北西側斜面は未踏)、残存遺構は決して概念図に示したまでには終わらないものと思って頂きたい。特にこの時期(1月)にも拘らず、外見から内部を窺う事も出来ないほどの主郭、密生する草木によって土塁上も歩けない様相は、遺構見学を存分に楽しむ余裕はないものと思って頂いても良いかも知れない、、、その中にあって見所遺構と思えたものは、先に触れた郭四方に施された大土塁(内部は表土が流出、崩落)、その外壁となる切岸、及びその周囲三方を廻る空堀土塁前面に大きく口を開いた上り虎口、更にその脇に施された土塁の付随する横堀、西側空堀沿いに僅かに露見する石列などで、意外に見学する値打ちも、見応えも感じられたのである。

15_higasigawa_karabori 東側空堀見所

16_minamigawa_karabori 鉄塔側空堀見所

18_nisigawa_karabori 西側空堀見所

25_shukaku_naibu 主郭内の現状

31_nisigawa_karabori_1 石列見所

城跡を個人的に評価すれば、この醜い現状を踏まえれば、とてもお薦め出来る城跡とは言えないが、山上における縄張りプランも含めて、ほぼ完存に近い形の城跡を拝めるだけの理由で、藪を苦ともしない山城ファンの方だけには、何とかお薦め出来ようか、、

33_4

33_5

個人的推察の域は出ない砦跡

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コメント

はじめましてこんばんは。
実際に住んだ事はないのですが、このすぐ近くに実家があります。初瀬街道という街道に面した家なのですが、結構昔からあるみたいで、ふと思い立って調べてたらこのブログに辿り着きました。
凄いですね。わかりやすいですし、よくこれだけ調べられたなと。苗字が少し変わってるのですが「伊乱記」というものの中に、参加した伊賀勢として名前が載っていて、興味が出ました。
このブログ自体が宝のような存在だと思います。
頑張って下さい。

TAKUです、文さんコメント拝見させて頂きました。ブログがお役に立てて何よりですが、ブログ「山城賛歌」に対して最大の褒め言葉を頂戴し、非常に満足するのと同時に、これからの励みとして行きたく思っております。有難う御座いました。
登山道のない無名に近い山城とは違って、伊賀地方には訪れ易い城跡が数多くひしめき合っております、実家に帰られた折には、是非一度立ち寄って楽しんで頂ければと思います。

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