« 小規模ながら、ほぼ完存に近い縄張りが魅力 荒堀氏城跡(三重県伊賀市) | トップページ | 鍛冶屋城跡(三重県伊賀市) »

2012年2月28日 (火)

戸倉構跡(兵庫県姫路市)

城跡は兵庫県姫路市夢前町戸倉にあって、標高約220mの山上に位置しており、構居(居館あるいは館城)と名は付くが、実際には比高約100mの山上が城跡となっているので、城跡を分類する上では、山城と呼んでも差し支えないものとは思われる。現在山上郭跡の一角には、「アゾノ山正覚寺跡」の石碑が建っているが、この石碑が物語るように、当時においては安積氏の居城が伝わり、アゾノ構居とも呼ばれている。この郭跡地には、後世において「正覚寺」が建立されていたものと察せられるが、この寺院は現在城跡の北麓に移転している。城史に関しての詳細は不明

城跡を訪れるには、411号線に進入する事が先決となるが、直登取り付き口とした「正覚寺」を目印として目指せば、迷わず辿り着けよう。寺院(無住か?)駐車場に車は預ける事になるが、寺院南側の尾根先端部に取り付いて、そのまま尾根伝いに上れば、木々の隙間を縫う箇所も多々あるが、藪漕ぎもなく10分前後で山上郭までは辿り着ける筈である。

1route 登城ルート

14_kirikisi_1 切岸跡

6 広大な山上郭の一部

10_azonoyama_1 山上郭

10_azonoyama 石碑

現状(2月)城跡は、冬枯れしているにも拘らず、山上郭には多くの常緑樹が蔓延っているが、それなりに見通しは利く状況にあるので、郭跡に佇めば臨場感だけは充分味わえるだろう。この広大な規模を誇るかつての郭跡地には、最初から期待はしていなかったが、土塁も空堀も施されてはおらず、西側を区画する郭で唯一切岸跡(画像に注目)が窺えるものであり、遺構の見応えを期待して臨めば、間違いなく期待はずれに終わる城跡と自分の眼には映った。播磨地方で窺われる多くの構跡は、郭跡がほぼ削平だけに終わった大味なものが多く、この城跡もその中の一つと言う事にはなるが、その多くが部分的に消失したり、消滅している事を思えば、当時の祖形がほぼ維持(推察)されている分、見学する値打ちは多少でもあるかも知れない、、、

これを機に訪れる用意のある方は、絶対に遺構の見応えを期待して訪れてはいけない。かつての構居跡の佇まいを感じる程度といった、割り切った訪問が必要かと思われるのである。尚、地元で城跡を尋ねた際に、ルート図に示した戸倉構の南側付近にも構跡がある事を聞くに及んだが、こちらが山上を詰城とした際の、平常時における屋敷跡かも知れない、、、謎。遠くから覗いた限り、ほぼ畑地の様相でもあり、近世において相当な地形改変の跡が窺われた事もあって、結果的には覗くまでには至らなかったが、興味のある方が覗く分には、決して無駄足には終わらないかも知れない、、、

« 小規模ながら、ほぼ完存に近い縄張りが魅力 荒堀氏城跡(三重県伊賀市) | トップページ | 鍛冶屋城跡(三重県伊賀市) »

兵庫(三田~播磨地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/43609435

この記事へのトラックバック一覧です: 戸倉構跡(兵庫県姫路市):

« 小規模ながら、ほぼ完存に近い縄張りが魅力 荒堀氏城跡(三重県伊賀市) | トップページ | 鍛冶屋城跡(三重県伊賀市) »

無料ブログはココログ