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2012年1月16日 (月)

完存とも言える遺構群は、この地方にあっては貴重! 僧尾城跡(兵庫県神戸市)

城跡は兵庫県神戸市北区淡河町北僧尾にあって、目印となる高い山が周辺に余り見当たらず、人家の点在する北僧尾地区にあっては、非常に所在地の掴み難い、しかも目立たない低丘陵上に位置している。現状この城跡の実態報告は皆無に近いものであり、限りなく無名に近い城跡の一つと呼べるかも知れないが、訪問結果から先に述べれば、それにも拘らず、本郭背後には尾根を断つ明瞭な堀切(二連)が施されており、ほぼ手付かずのまま今日に至ったと思える遺構群やその縄張りは、当時のままの完存とも思えたのである。多くの城跡遺構が宅地造成によって消失した、三田から北神戸地域の中にあっては、非常に値打ちのある、しかも貴重な城跡と自分の目には映ったのである。

1route 登城ルート

8 城跡進入口

3 城跡概念図

城跡を訪れるには、付近に目印となるものがないので、訪問ルートの説明は少し難しいが、載せた登城ルート図で判断して頂きたい。428号線沿いにある「北僧尾バス停」が唯一の目印となるが、そこからはルート図に示した赤線を辿るのが一番懸命な選択ともいえるので、取り合えず土地勘のない方は、迷わずこのルートで城跡を目指して頂きたい。(一つ道を間違えば、いきなり民家の敷地に進入したり、周辺を一周する事になる)大きな貯水池まで辿り着けば、概念図に示した生活道路沿いにある、少し藪状になった土塁虎口地形から進入して、空堀道(縦堀地形)に沿って上る事になるが、直ぐにでも主郭が迎えてくれる筈である(藪漕ぎまでには至らず)。

現状(12月)、近年人の訪れた形跡のない無名に近い城跡としては、当然誇れる状態にはないが、藪化進行中における竹林地にある丘城としては、比較的動き回り易い状況にある。もちろん枯れ木の隙間を縫っての移動は余儀なくされるが、意外に多くの木々は蔓延っておらず、ある程度見通しが利く事も相俟って、概念図に示した遺構は、全て判別確認が容易な状態にあると思って頂いても良いだろう。もちろんその中に二連の堀切は含まれるのだが、進入口に施された食い違い、あるいは枡形にも思えた土塁虎口跡、堀切から立ち上がるかな土塁跡、あるいは溜め井戸にも見て取れた空堀地形なども、決して見逃せない遺構の一つと思えたのである。

10_oote 大手道とも思える進入空堀道見所

13_shukaku_1 主郭の現状

19_tameido 溜め井戸らしき空堀見所

16_horikiri1_1 堀切1見所

18_horikiri2_1 堀切2見所

城跡を個人的に評価するのであれば、先に触れたように、遺構残存度の低いこの地方の城跡にあっては、遺構はほぼ完存とも言える貴重な城跡と眼に映った事、無名に近い城跡であるが故の希少性、更に未だ二連の明瞭な堀切が拝める事を理由にすれば、自ずとお薦め出来る城跡とは言えるだろう。

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