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2012年1月 7日 (土)

宇津木城跡(京都府船井郡)

城跡は京都府船井郡京丹波町富田宇津木にあって、既にリポート掲載を終えた愛宕山城からみれば、休耕田を挟んだ北西側の、ほぼ独立した低山山上に位置している。城史に関しては宇津木氏の居城が伝わっているが、当然、光秀による丹波攻略の際には、落城したか投降したものかと予測は付こう。

城跡を訪れるには、先に触れた愛宕山城を起点とすれば一目瞭然の位置にあり、分かり易いとは思われるが、国道27号からのアクセス方法、及び入山口までの進入経路はルート図には示した。入山口とした箇所からは、谷状地形に沿って山道があるが、途中から左手側の尾根斜面に取り付き上る事になる。木々の隙間を擦り抜ける箇所も多々あるが、藪漕ぎまでには至っておらず、山上主郭までは15分程度で辿り着ける筈である。

1route 登城ルート

6 城跡遠望

7_nyuuzanguti_1 入山口

城跡の形態は、東尾根上を削平しただけの郭と、規模の大きい山上主郭(東西全長60m以上)、及びそれを取り巻く数段の輪郭で成立したものであり、縄張り妙味などは全く感じさせない、大味は否めない縄張りプランの城跡と思って頂ければ想像も付き易いだろう。ただ主郭の随所に、僅かではあるが切岸ラインは見止められ、地表風化の著しい輪郭部にも僅かに切岸跡が窺えた事により、取り合えず、山上を削平しただけには決して終わっていない城郭、しかも当時のまま現在に至ったものと思われる、手付かずの城跡遺構は、遺構残存度だけは非常に高いものと自分の目には映ったのである。現状(12月)郭内部は、自然に任せた藪化進行中にあるが、意外に木々は少なく、比較的動き回り易い状態にあるが、広々とした主郭を歩き回れば、臨場感だけは味わえそうに思われた。

12_minami_one_kaku_1 南東尾根郭

13_shukaku_e 主郭の切岸ライン

14_shukaku_1 主郭の現状

21_rinkaku_obi 輪郭

20_rinkaku_kirikisi_1 輪郭切岸

個人的には発掘調査後における三ノ宮東城への再訪、あるいはここから僅かな距離にある、宇野氏の居館跡とされる野化館の訪問を兼ねての、久し振りの京丹波地区の山城巡りとなったが、城跡を個人的に評価すれば、縄張り妙味などは望むべくもなく、城跡の風情を味わう程度の訪城となるのは目に見えていそうにも思われた。よって今回のリポートは、「京丹波地域の山城に興味を持たれている方にとっての所在地の確認、あるいは現況報告が少しでもお役に立てたのであれば由としたい」、と言ったところになろうか、、、。尚、先に触れた野化館は、塩貝城(大戸城)や東胡麻城を訪れた際に、所在地の確認はしていながら、残存遺構に期待し難い丘城という事、あるいは現在まで中々京丹波地域に訪れる機会がなかった事を理由に、随分訪問を先送りにしていた城跡の一つでもあるが、訪問結果としては、館城にしては意外にも豪快な空堀と土塁の醍醐味に触れる事が出来、その縄張りプランも含めれば、訪れる値打ちのある城跡と眼に映った事から、今後に予定しているリポートには、多少期待して頂いても良いかも知れない。

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