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2011年12月16日 (金)

北城砦群まで含む実態が判明した土田城跡(兵庫県朝来市)

この山城に関しては、既に一年半前に山上本郭群だけのリポート掲載は終えており、その記事中で、地元の公共事業に携わっておられる方から直接聞き及んだ情報として、来年には登山遊歩道が山上主郭まで敷設される予定がある事を載せたが、その後の経過及び結果を知る為に、今回は直接現地を訪れてみる事になった。その結果としては非常に残念ではあるが、土田城の別称でもある「鳶ヶ城まで300m」と記載された標識が、国道沿いのトンネル手前に設置されただけで、登山遊歩道の整備はもちろんの事、山上郭群の整備保全すら行われていない状況にあった。公共事業である事から予算の関係、あるいは何らかの理由で頓挫したものとは思われるが、これから先も城跡の整備保全及び遊歩道の敷設には、余り期待出来ない状況にある事だけは先にお伝えしておきたい。

1route 登城ルート

4 進入口(直登山口)

1_2 本郭群概念図と直登進入口

1_1 北郭群を含めた城跡概念図

城跡は兵庫県朝来市和田山町土田にあって、城跡までのアクセス方法は初回リポート掲載時に説明したので、今回は割愛させて頂くが、今回の訪問は前回未踏に終わった、北尾根上に展開されると察せられた(ルート図に示した)、縄張りの確認を主目的としたものであり、その結果として、やっと北城砦群まで含めた本来の土田城跡の実態(縄張り)を掴む事に至れた。この北郭群へ向かうには、「鳶ヶ城」標識脇から谷沿いに向かって歩き、右手側尾根先端に取り付く激斜面の直登(植林地)ルートを選択する事になるが、藪漕ぎもなく所要時間は10分程度と思って頂ければ良いだろう。

15_sita_obi_2dan 北端物見郭の二段帯郭

14_kita_dankaku_2_2 北端段郭群

17_one_kaku 中尾根郭

20_nakashukaku 中主郭

22_hakobori 北箱堀1見所

25_hakobori_1 箱堀2見所

城郭の大雑把な形態は、概念図を参考にして頂ければ良いが、山上本郭群まではほぼ隙間なく郭が並べられており、北郭群は数箇所の堀切(箱堀)によって断たれている。山上本郭群の防備は、ほぼ縦堀と鋭角に削り落とされた切岸に頼ったものであった事から、縦堀などの有無は斜面上を特に注意して覗いたが、明瞭な縦堀は最後まで眼にする事は出来なかった。個人的にも特に見応えのある遺構にはお目にかかれなかったが、「土田城(鳶ヶ城)の実態は、南北数百mに達する城域を誇る、規模の大きい山城であった事と同時に、北端郭から本郭群の南端まで歩いて城跡を体感する事も含めて、充分踏破する値打ちのある、しかも探索冥利に尽きる山城と自分の目には映ったのである。尚、山上本郭群だけに関してのリポートは、以前(昨年)のまま据え置いているが、前回訪問時に見過ごしてしまっていた、北東郭脇に施された二本の明瞭な縦堀を、新たな概念図に付け加えた事だけはお伝えしておきたい。是非参考までに、、、、

33_higasi_tatebori 新たに付け加えた明瞭な東縦堀見所

結果的にこの山城に遊歩道の期待は断たれたが、自分の様に山上本郭群だけを覗いて、未だ北郭群が未訪に終わっている方には、是非再訪される事をお薦めしたいのである。もちろんこれを機に訪れる用意のある方も、お薦めする対象となる事は言うまでもないが、、、

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