« 北城砦群まで含む実態が判明した土田城跡(兵庫県朝来市) | トップページ | 但馬岩本城跡(兵庫県豊岡市) »

2011年12月18日 (日)

他に類を見ない、落とし穴状の空堀は一見の価値あり! 小城鼻城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市宮井にあって、宮井集落の奈佐川を隔てた西側低丘陵上に位置しており、丘陵先端部にほぼ単郭で形成された本郭を構え、更に南西側に延びた痩せ尾根最高所に小規模な詰城、あるいは物見(狼煙台程度)と察せられる郭を構えた、東西二城で成立した城跡と見受けられるものである。城史に関しては、既にリポート掲載を終えた篠部伊賀守の拠る井城の出城(砦)と伝わっており、築城環境及びその規模から小城鼻砦とも呼ばれている。

城跡を訪れるには242号へ進入する事が先決となるが、この奈佐川沿い周辺には、既にリポートを終えた山城跡が林立(西谷城、海老手城、大谷城など)する事もあって、その位置関係は把握し易く、今回はアクセス方法などの詳細は割愛させて頂くが、概念図あるいはルート図を参考にすれば、進入口は直ぐお分かり頂けるとは思われる。

1route 登城ルート

3_2 二城に跨る城跡概念図

  城跡の大雑把な形態は、概念図を参考にして頂ければ良いとは思われるが、東西二城間数百mに渡って連続する痩せ尾根上は、ほぼ移動道とも言える狭い尾根道となっており、その間に土橋地形、あるいは狭小段郭群は見止められるが、規模の大きい郭跡は見受けられなかった。その中にあって城跡最大の見所遺構と呼べるものは、タイトルにも記した様に、便宜上の西城に施された連続落とし穴状になった空堀に尽きるとは思われるが、他に中々類を見ないものでもあり、落とし穴の形状が明瞭な事、あるいは判別確認し易い事から、遺構見学を重視する方にとっては、西城背後に施された見応えのある堀切、あるいは東城(本郭)背後の豪快な箱堀と並んで、間違っても期待は裏切られない、値打ちのある城跡遺構と自分の目には映ったのである。

3_1

東城概念図

11_higasikaku

東本郭

15_horikiri_heki_2 二重堀切見所

8_sita_hakohori 東城箱堀と二重堀切見所

20_dobasi 土橋状痩せ尾根地形

3

西城概念図

24_nisijyou_heki_1 西城空堀壁

26_otosiana_karabori 26_otosiana_karabori_3 落とし穴状の空堀見所

28_horikiri_1 堀切見所

32_horikiri_ana 南端落とし穴見所

現状(11月)城跡は、全体に下草は多く蔓延っているが、植林地にある為に樹木は比較的少なく、見学に訪れる人の少ない(推察)、限りなく無名に近い山城としては、非常に見学し易い状態にあると思って頂いて良いだろう。冬季訪問ともなれば更に見学し易い状態が予想されるが、、、、個人的に城跡を評価すれば、状態もさることながら、先に触れた一見の価値に値すると思えた落とし穴状の空堀、見応えのある堀切が二箇所で拝める事を理由にすれば、自ずと是非お薦めしたい城跡の一つ」、と言う事にはなるだろう。圧倒的お手軽感まで加味すれば、史跡ファンの方にも充分お薦め出来ようか、、、。

« 北城砦群まで含む実態が判明した土田城跡(兵庫県朝来市) | トップページ | 但馬岩本城跡(兵庫県豊岡市) »

兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/43138535

この記事へのトラックバック一覧です: 他に類を見ない、落とし穴状の空堀は一見の価値あり! 小城鼻城跡(兵庫県豊岡市):

« 北城砦群まで含む実態が判明した土田城跡(兵庫県朝来市) | トップページ | 但馬岩本城跡(兵庫県豊岡市) »

無料ブログはココログ