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2011年12月26日 (月)

痩せ尾根上を本郭部としているが、城域は広い山城 高尾城跡(兵庫県丹波市)

この山城に関しては、以前国領岩戸神社城跡のリポート記事中で触れたとは思うが、初回訪問時においては、訪問時期と直登ルートの選択が悪かったせいもあるが、藪に阻まれて山頂まで踏破する事は叶わなかった。今回はそのリベンジという事もあって、入念な直登ルートの選択の下で、やっと山頂までの踏破に漕ぎ着ける事が出来たが、これを機に訪れる用意のある方には、中腹に位置する規模の大きい東出郭までは、踏み跡を辿れば迷わず辿り着ける、東麓にある入山ゲートをスタート地点とした登城ルートを是非参考にして頂きたい。ちなみに本郭群までは、東尾根上に展開される郭群の遺構見学も含めて、所要時間35分程度と思って頂ければ良いだろう。

城跡は丹波市春日町国領長谷にあって、麓から城跡を望めば、その険峻さは充分伝わるほどの、標高387mの痩せ尾根上に位置しており、長谷城としての別称がある。城史に関しての詳細は不明であるが、秋山修理太夫の居城と伝わっており、赤井氏の拠った三尾山城がその東側に隣接する事を思えば、その家臣あるいはその支城の可能性は窺えるかもしれない、推察の域は出ないものであるが、、、

1_2 登城ルート

Photo 入山口周辺

6 入山口

1_4 城跡全体像

城域は東西数百mにも及ぶ広大な平坦地形(自然地形とは思われない平坦地が延々と連なる)が連続する、標高457mの山頂から、個人的には土塁の痕跡が残る事から、出城と眼に映った尾根東先端部(国領温泉側)まで跨るものであり、山麓に築かれた岩戸神社城を出城として取り込めば、相当な規模を誇る城郭と言えようか。ただ本郭自体は小規模は否めない砦規模の山城(郭総全長50m未満)なので、遺構見学だけを目的とした訪城であれば、落胆する事は必至の山城と言えるかも知れない、、、城跡の見所としては、痩せ尾根上に築かれた佇まいそのものとも言えようが、櫓台土塁(推察)とその背後に施された重にも見えなくもない堀切露岩を取り込んで形成された東郭、更に山頂に佇んだ時の臨場感だけは誇れる、圧倒的規模の山頂削平地(空堀や土塁などの遺構はない)は挙げられるだろう。

1_3 城跡概念図

11higasi_demaru 規模の大きい東出郭

15_kyogan_haigo 東郭の巨岩(土塁の代用か)見所

25_honkaku 本郭部

26_honakaku_yagura_2 櫓台土塁壁見所

28_horikiri 堀切見所

29_nijyuu_horikiri 二重堀切か?

33_iwaba_monomi_kaku 眺望の利く本郭西物見郭見所

37_sanjyou_kaku_1 山上郭(連続削平地)

43_seitan_shamen 山上郭西端

現状(12月)城跡は、落葉シーズンにある事も重なって、郭内における藪漕ぎもなく、山城としては比較的移動し易く見学し易い状態が自然維持されている。枝尾根がない事もあって、その縄張りは東尾根上と山頂部に限られるものとは思われるが、ルート図及び概念図に示したものが、今回踏破した範囲であり、その中で目に留まった遺構と思って頂ければ良いだろう。この城跡は遺構が目白押しという訳でもなく、決して誇れる状態にもないが、山登りを苦ともしない山城ファンの方だけには、この城跡が醸す佇まいそのものを味わって頂きたいと思えたのである。尚、出城跡かも知れない国領温泉側の丘陵最高所には、展望テラスが設けてあるので、下山後にそこでゆったりくつろげた事を、情報として付け加えておきたい。

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コメント

TAKUさんこんにちは、いつも楽しく拝見させて頂いてます。高尾城は、かなり前に何度か登った事があります。大池の奥から棚原地区に出る山道が有り、棚原地区に抜ける手前から右(搦め手?)に入ると 道を挟んで、柵列跡の様な小さな台形状の綺麗な盛土が 10㍍程残ってました。 まだ有ると思いますhappy01また凄い薮漕ぎをしながら西から最高所付近まで来た時に建物跡?の土止めの石列も有りました 落葉に隠れて今は、どうなってるかわかりませんが…少し戻って 西側からは 難所になりますが、権現山(譲葉山?)迄行けますhappy01…まとまりの無い文章長々とすみません これからも楽しみにしてます

TAKUです、ハクサイさんコメント拝見させて頂きました。
西側からの登山も中々難所のようですね、険峻極まりない痩せ尾根上に山城を築くあたりは、山城を最も得意とした赤井氏ならではのものであり、この城域の広さを窺う限り、正に赤井氏の手の入った山城と言えるのかも知れません。
その分山城の攻略も大変にはなりますが、、、
これから丹波の山城も積雪で、遺構見学もそれなりに大変な時期となりますが、本年も「山城賛歌」をアシストとして、山城巡りを楽しんで頂ければ幸いに思います。

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