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2011年12月10日 (土)

やっとその実態の全てが判明!但東沢田城跡(兵庫県豊岡市)

この城跡に関しては、集落を挟んで西側へ隣接する京川城を訪れた際に、地元で得た新たな情報として、「標高388mの山頂には沢田城山上郭が存在している」という事を、そのリポート記事中でお伝えした事があるが、今回はその城跡遺構の確認も含めて、まだ見ぬ遺構に僅かな期待を膨らませながら、険峻極まりない山頂を目指す事になった。

麓で得た情報では、「山上には共同アンテナの設置された平坦地があるだけ」との事だったが、その結果としては、情報を遥かに覆すほどの、二重堀切に土塁までも備えた、素晴らしいコンディションを誇る、見事な城跡遺構と対面する事が叶えられた。よって沢田城の本質を訪問した上で語るのであれば、既にリポート掲載を終えた、麓に展開された社殿のある利便性に富んだ中枢郭群(居館跡かも?)、中腹に展開される郭群、物見あるいは詰城としての機能を備えた山上郭群と、それぞれの機能が明確に分かれた、三位一体となった城跡という事になろうか、、。

1route 登城ルート

1 居館跡とも窺える沢田城麓郭群と入山口

3

山上郭群(見張り台伝承地)概念図

城跡の形態は、ほぼ概念図通りと思って頂いても良いとは思われるが、山上本郭群は二郭で成立した単純明快なものであり、二重堀切を越えた北側山頂には、大規模な削平地も展開されている。ただ地元に伝わる見張り台としての沢田城は、この二郭と言っても良いものとは思われるが、前にお伝えした様に、沢田城として公的に認知された城跡が山上郭群だけを指すものか、あるいは麓の中枢郭群(推察)を指すものかまでは、リサーチ不足のせいもあって未だ判明までには至っていないので、そこは今まで通り柔軟に対応して頂きたい。城跡の見所は「状態の良さも含めた佇まいそのもの!」と言っても過言とは思えないものであり、それは載せた画像で判断して頂きたいが、下草の蔓延っていない全貌の窺える縦堀に繋がる二重堀切、郭間に施された明瞭な土塁鋭角に削り落とされた郭切岸(外壁)、急斜面上の縦堀(片堀切)といった具合に、数は少ないものの間違いなく見学者の目は楽しませてくれる筈である。更に主郭からは僅かに眺望も利き、当時に思いを馳せる事も容易く、山城ファンの方に限れば背中を押してでもお薦め出来る山城の一つと言えようか(規模は問わない事が前提)。ただ山頂に至るまでの激斜面の直登を思えば、一般城跡ファンの方には少しお薦めし難いのが本音といった処かも、、、

20_tyuufuku_kaku 20_tyuufuku_kaku_2 中腹郭群

26_shukaku 山上主郭の現状

28_dorui_1 土塁見所

35_nijyuu_horikiri_1 二重堀切見所

36_tatebori 縦堀見所

38_shukaku_gawa_heki 副郭堀切壁

43_minami_katahorikiri_1 急斜面上の縦堀見所

27_1 僅かに窺える景色

城跡は兵庫県豊岡市但東町小谷にあって、訪れるには既に紹介した沢田城(麓中枢郭群)へのアクセス方法を参考にして頂きたいが、社殿背後の空堀を越えてそのまま山頂を目指して上れば良い。中腹郭群を通過すれば相当な激斜面とはなるが、山上郭までは全域が植林地にあるので、藪漕ぎする事もなく迷わず辿り着ける筈である(山上まで繋がる地表の随所に露見する黒色ケーブルが目印)。

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