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2011年11月18日 (金)

竹田観音寺山城跡(兵庫県朝来市)

城跡は兵庫県朝来市和田山町竹田にあって、標高約310mの山上に位置しており、総石垣城として名を馳せている、あの竹田城の北出郭に相当するものでもある。竹田城を既に訪れた城跡ファンの方の多くは、この山城の訪城も終えておられるとは思われるが、中世山城の祖形を今に至るまで維持していると思われる、貴重な山城と目に映った事から、まだ未訪の方の為に敢えて現況をリポートさせて頂いた。

城跡への登城ルートは三通り考えられるが、ここでは自分を含めた遠距離訪問者の為に、竹田城の見学も兼ねた短時間で観音寺山まで辿り着ける、比較的楽なルートをお勧めしたい。それは駐車場までは車を利用し、そこから一旦竹田城花屋敷まで遊歩道に任せて上り、竹田城に残された遺構を味わいながら大手門に向かい、「竹田小学校へ」の道標より観音寺山に向いて下りる形のルートとなるが、道標からは5分程度で到達可能と思って頂ければ良いだろう。尚、少し遠回りにはなるが、駐車場から直接竹田城大手門まで遊歩道を利用して歩いて向かっても良いだろう。麓から登山道に任せて上れば、間違いなく30分以上は費やされるので、遠距離訪問者は迷わずこのルートをチョイスして頂きたい。ただし山登りも同時に楽しみたいのであれば、駅裏からの登山、あるいは竹田小学校背後からの登山と言う事になるが、、、尚、土日訪問においては、南側から駐車場まで向かう車道は利用出来ない(進入禁止)ので注意が必要!

1route_3 登城ルート

1z 土日用の西側ルート

5 観音寺山登山道分岐地点

3_1_2 城跡概念図

城跡の形態は概念図を参考にして頂ければ良いとは思われるが、小規模な山城の一城分に匹敵するとはいえ、山上本郭を中心として、枝尾根急斜面上を削って築かれた小規模な郭群は、所詮出城(砦)の域は出ないものとも言えようか、、ただ遺構見学においては、土塁を伴う堀切や、高低差を伴う切岸畝状空堀に近い形で連続する縦堀、その縦堀に絡む僅かな横堀地形、更に石垣跡(一箇所に限られる)も窺われるとあって、充分見学に値する、値打ちのある山城と眼には映ったのである。特に縦堀(北斜面)などは状態が比較的良い事から、下まで一直線に落ち込む明瞭なものを拝める筈である。(概念図中に見所とした縦堀は、決して見逃さない様に!)

18_shukaku_2 主郭の現状

32_yokobori_ato 僅かな横堀跡見所

37_sita_horikiri_tatebori 東端堀切見所

24_kita_tatebori 北斜面の縦堀見所

36_higasikaku 東郭

31tatebori 連続縦堀見所

34_higasi_gedan_isi_2 東郭石垣跡見所

38_shukaku_higasiheki 主郭東切岸見所

現状(10月)城跡は、郭跡もその切岸斜面も含めて、比較的見学し易い状況にあるが、植林地側の北斜面と、雑木の密生する南東側斜面では全く様相は異なり、自ずと南側の連続縦堀は、草木に埋もれたままの縦堀を拝む事になる。当然判別し辛いのが現状でもあるが、確実に三本が確認出来た事だけはお伝えしておきたい。石垣跡に関しては一箇所だけ目に留まったが、段郭群における崩落石の多さ、あるいは石垣用とも思える切り出し石の多さを考えれば、本来この山城も竹田城と同様に、郭壁を石垣で固めた山城ではなかったのかと思えてくるのである。もちろん総石垣城は有り得ないとは思われるが、竹田城築城の際には、ここから相当な量の石が運ばれた事だけは想像が付く、、、

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