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2011年11月22日 (火)

大堀切を境とした双頭の本郭がユニーク 吉沢城跡(京都府京丹後市)

城跡は京丹後市弥栄町吉沢にあって、低丘陵先端部分にある「早尾神社」敷地一帯が城跡となっている。この弥栄町も峰山町などと並んで、数多くの山城が築かれた地域でもあるが、個人的にはこの城跡が弥栄町における最初の訪問地となった。城史に関しては松田氏の居城が伝わる程度で詳細は不明

城跡を訪れるには、ルート図に示した様に、既にリポート掲載を終えた丹波城を起点とすれば、その位置は分かり易いと思われたので、訪問ルートの説明は今回割愛させて頂くが、「早尾神社」を目指せば自ずと城跡へ辿り着けることになる。

1route 登城ルート

3 城跡概念図

この城跡は概念図を見ればお分かり頂ける様に、丘陵先端部を強引に削り出して築き上げられたものであり、中央大堀切を境にして、突出した形で双頭の本郭群が形成され、更にそこから麓に向いて梯郭式に郭を連ねたものでもある。丹後の城跡にある程度共通する、自然地形をそのまま縄張りに取り込んだものとは少し特徴を異にしており、コンパクトにまとまった整合感の感じられる、ユニークな縄張りを特徴としている。城跡の見所は三箇所に施された大空堀(縦堀)、及び突出した形で聳える双頭の本郭群切岸、二箇所の大土塁という事になろうが、ほぼ全貌の窺える本郭切岸の醍醐味は、半端なものではないと眼には映ったのである。空堀は何れも幅を伴い、麓近くまで落ち込む様は、掘削幅がある事から非常に見応えを感じるものとなっており、中央に施された大堀切は堀底道を兼ねた機能とも察せられたが、小さな祠の建つ便宜上の副郭には、今でもこの堀底道を通過して上れる様になっている。他ではほぼ完存とも言える形で残っている、大土塁も副郭で目には留まったが、郭内における藪化は相当激しく、傍まで寄らないと判別確認は難しいものとなっているのが非常に残念な部分、、、

11_3kaku_heki 三ノ郭切岸

12_shukaku_heki_1 主郭切岸見所

14_naka_daihorikiri_3 中央大堀切見所

18_shukaku_1 主郭

15_koguti_daidorui_1 三ノ郭南大土塁見所

28_minami_daikarabori_1 南側の大空堀見所

30_kita_daikarabori 北大空堀見所

32_naka_karaboridou_1 中央空堀道見所

概念図に示したまでが、現状(10月)において藪漕ぎもなく踏破確認に及べた範囲、あるいはその中で判別確認可能な遺構と思って頂ければ良いが、副郭及び三ノ郭の一部は、相当藪化が進行している状態と思って頂いても良いだろう、冬季訪問は少し期待が持てそうには思われるが、、、城跡を個人的に評価したなら、圧倒的お手軽感、先に触れた三本の空堀の見応え形態のユニークさ、更に切岸の醍醐味などを加味すれば、自ずと是非お薦めの城跡と言う事にはなるだろう。丘陵先端部に凝縮された、見応えのある遺構の数々(見所が多い)は、決して期待は裏切らないものと自分の眼には映ったが、状態は決して問わない事が前提とはなるだろう。

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