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2011年11月 4日 (金)

長岡城跡(京都府京丹後市)

城跡は京都府京丹後市峰山町長岡にあって、比高30m程度のほぼ独立した丘陵上に位置しているが、この城跡に関しては、地元で紹介して頂いた経緯、あるいは地元に伝わる程度の無名に近い城跡ということもあって、城跡の識別呼称すら分からないでいるのが現状でもある。よって今回は、丹後にあるほぼ全ての城跡が、字名を城跡呼称としている事から、まず間違いないと思われる長岡城を城跡呼称として採用させて頂いたが、丹後にお住まいの方に委ねたリサーチの結果によっては、今後判明する可能性も多少あるといったところか、、、取り合えず城跡呼称に関しては柔軟に対応して頂きたい(小字名を採用したケースがたまに見受けられるので)。

城史に関しての詳細は不明であるが、自身が窺う限り、東西に長い丘陵上から南北麓にかけて、全て郭化が行き届いており、大型の城郭の多い丹後にあっては、今となっては珍しくはないが相当な規模を誇る城郭の一つ、と自分の目には映ったのである。今回は夕暮れに近い時分に訪れた事もあって、本郭群周辺を含めた丘陵上だけの踏破に終わり、大雑把な形態を示した概念図に終わってしまったが、裏を返せば縄張りを短時間で掴むには、少し規模が大き過ぎる城跡といったところかも、、、、

1route 登城ルート

2_3a 城跡概念図

城跡を訪れるには、まず国道312号へ進入する事が先決となるが、ルート図の如く長岡小学校を目指して車を走らせれば良いだろう。最短距離あるいは最短時間(5分内)で城跡まで辿り着ける、直登取り付き口は概念図には示したが、ここから進入すれば直ぐにでも段状に連なる削平地が出迎えてくれる筈である。ちなみに長岡小学校の西背後の集合墓地(郭転用地)から、城域の広さを体感しながら西へ歩いても、迷わず辿り着けるだろう。

12_karaboridou 素晴らしい状態の空堀道見所

15_karaboridou 北西郭間の空堀見所

16_nisikaku_karabori 西郭と空堀見所

18_shukaku 主郭の現状

30_kita_shukakuheki 主郭北側切岸

22_naka_kyodai_horikiri 中央大堀切(箱堀)見所

23_dai_tatebori_1 中央大縦堀見所

34_nannsei_karabori_tate 南西側の空堀見所

31_kita_dankaku 北麓に連なる郭群

現状(10月)城跡は、主郭跡も含めてその周辺は意外に蔓延る木々が少なく、ある程度見通しも利き、郭を遮る空堀(横堀)、大堀切(箱堀から繋がる大縦堀)、高低差を誇る主郭切など、意外にも外見から判別確認し易い状態にある。郭跡などは主郭を含めて、ほぼフラットな状態が自然維持されており、充分見学者の目は楽しませてくれているが、本郭周辺、あるいは東西丘陵上をほぼ占めた、東郭群以外の地は全て倒竹の多い竹林雑木林地にあるので、残存遺構の踏破確認は、麓に向かうほど非常に困難を極めるのが現実と思って頂いても良いかも知れない。見所遺構として挙げられるのは、先に触れた突出した高さにある主郭切岸を始めとした、鋭角に削られた郭切岸、及び横堀を含めた空堀群という事になるが、どれも見応えは充分感じられる筈である(特に中央に施された大堀切は見事!)。

この城跡は、地元でも一部の方にしか認識のない城跡であるが故に、自ずと山城ファンの間でも認識のない城跡の一つ、と見受けられるのだが、この見応えのある遺構群を自身が窺う限り、是非一度訪れて遺構の醍醐味に触れて頂きたいと思えたのである。

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京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

takuさま

参考にさせて頂きここも訪問しました。
城郭の北西から適当に城域に入るとすぐエリアに入ったと分かる。空堀道っぽいのを少し登ると複雑な縄張りが出迎え。主郭のど真ん中に大きな穴。井戸跡の可能性高いと思いました。主郭西には巨大堀切。更に進むと集合墓地ですが、城郭面積は広く訪問の価値ありと思いました。ありがとうございます。

これにて京丹後市の訪問を終了します。
まだ未訪問が幾つかあり、後ろ髪を引かれる思いですが、その名残があるぐらいが丁度よいかなとも自らを慰めております。

ここで、京丹後市の印象に残った城址を私なりの独断と偏見で記します。必ずしも遺構が良かったのみならず、激斜面があったのも含まれております。

このうち、いくつかは賛同して頂けるのがあろうかと思います。

佐野、女布、大井、下岡、丹波、吉沢、外村、高村、吉原山、久美浜、栃谷、友重、芦原西、三重、鶴賀、常吉、奥大野、長岡、新治、五箇南、鱒留

大阪からも車で3時間掛かる、京丹後市。決して近くないし、東京からは更に遠い京丹後市。ありがとう。そしていつか又再訪したいです。

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