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2011年11月 8日 (火)

善願寺城跡(京都府南丹市)

この山城は、個人的には現在に至るまで全く認識のない山城であったが、京都府在住の山城ファンの方から頂戴した情報で、今回初めてその存在を知り得た山城の一つでもある。既に踏破して城跡遺構を確認された情報によれば、「山上郭は小規模ながら切岸跡の残る数段の郭で構成されたものであった」、といった内容であったが、その明瞭な切岸跡だけに惹かれて、今回踏破確認に及ぶ運びとなった。結果的には事前情報通り、山上郭群は4段程度の小規模な段郭群と、尾根上の削平地(南郭)で構成されたものであり、高低差には欠けるが、郭壁には未だ明瞭な切岸跡が残っていた。

城跡は京都府南丹市園部町曽我谷にあって、中土井集落の真西側に聳える低山山頂(標高247m)に位置しており、その北側の尾根上にある広大な削平地には、参拝客のほとんど途絶えた「白龍稲荷神社」が鎮座している。訪れるには下土井集落にある「大蔵寺」を目印として目指すと分かり易いが、寺院背後にある集合墓地から稲荷神社まで繋がる参拝登山道を利用して上り、そこから更に尾根伝いに真南側へ移動すれば、迷わず山上主郭までは辿り着ける筈である。車の駐車に関しては防災センター付近に路駐可能なスペースあり、ちなみに主郭までは所要時間20分前後

1route 登城ルート

4 城跡へのルート

3x 城跡概念図

城跡の形態は、概念図を参考にして頂ければ分かり易いとは思われるが、先に触れた様に遺構の見応えからは程遠く、切岸跡と削平地だけが城跡を物語るものと思って頂いても良いだろう。他では概念図に示した付近で薄い空堀地形らしき跡、山道かも知れない縦堀地形などが目に留まったが、これらは長年の地表風化や堆積物によって非常に判別し辛いものであり、ほぼ見学者の想像に委ねられるだろう。

13_karabori_ato_1 僅かな空堀地形

15_sanjyoukakukirikisi 北端郭切岸跡

16_kita_gedankaku_1 北下段郭と段郭切岸

18_obi 東帯郭と郭切岸

17_dankaku_heki_2 北段郭群切岸

21_shukaku_nai 主郭の現状

25_nantan_kaku 南端出郭

この山城に関しては、残存遺構の見応えだけで評価するのは少々無理があると思われるが、文献資料の類には全く顔を出さない、しかも限りなく無名に近い山城の一つという事を踏まえれば、京丹波地区を中心に城跡巡りをされている山城ファンの方だけが、訪問の対象となる山城と目には映ったのである。取り合えず他の山城ファンの方に対しては、城跡の存在とその所在地だけでも知って頂ければ、今回リポートした値打ちも充分あったものと言えようか、、

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