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2011年10月29日 (土)

素晴らしい遺構残存度、三本の豪快な空堀は必見! 東河内城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市日高町東河内にあって、東河内集落から北側の谷筋を上った、標高510m(比高120m)の中腹尾根上に位置しており、現在その主郭と見受けられた広大な郭転用地には、かつてここがフィールドアスレチック競技場であった事を物語るように、その競技道具の残骸が至る場所に放置されていた。城史に関しての詳細は不明

この山城も日高地方に数多く築かれた城跡の一つであるが、現状文献資料などによる実態報告は皆無に近いものであり、個人的には先にリポート掲載を終えた山宮城と併せた訪問となった。当然何の期待もせずに訪れたのだが、山上で目に留まった目を疑るほどの光景には、ただ唖然とするばかりで、最近の山城巡りにおいて今まで味わった事のない衝撃を受けてしまった。しばらくは興奮も収まらず、その辺をうろうろと歩き回っていたが、この険峻極まりない地に、これだけの規模を誇る城郭(山上における郭占有面積が凄い!)、直線で数十mにも及ぶ本郭南端の横堀、本郭土塁背後に刻まれた深さの維持された横堀、副郭土塁背後に刻まれた北尾根を断つ堀切と、横堀から豪快な縦堀が沢まで落ち込んでいく様は、見応えだけは半端なものではないと自分の目には映ったのである。

1_1_2 登城ルート

7 登山道進入口

1_2_3 城跡概念図

踏破した範囲で目に留まった遺構は、全て概念図には記したが、このほぼ二郭で形成された、陣城の如き大味は否めない縄張りプランから、特別縄張り妙味は感じられない。しかし、この広大な本郭のほぼ全体像が窺える圧倒的臨場感、本郭西壁の沢まで落ち込む切り立つ切岸などは、先に触れた三本の空堀と並んで、どれも遺構として醍醐味の感じられるものであり、どれも凄い!と思わせるものばかりで、帰路に着くまでは興奮を抑える事の出来ない山城巡りとなったのである。

13

南端堀切壁見所

15_nantan_yokohori_4 南端横堀見所

18_shukaku_higasi_gawa_2 本郭東側、空堀跡

21_1 本郭最上段から下段を望む

27_fukukaku_gawa 中横堀と副郭見所

25_naka_yokohori_1 中横堀見所

30_tatebori_1 中縦堀見所

36_hokutan_horikiri 北端堀切見所

36_hokutan_horikiri_2 北端縦堀見所

城跡を個人的に評価すれば、山上本郭までは迷わず登山道で登れる事、最近まではフィールドアスレチック競技場になっていたが、縄張りの祖形はほとんど失われてはおらず、残存度の高い遺構群が数多く拝める事、当時の状態に限りなく近いと見受けられた、見応え抜群の空堀が拝める事、これだけの材料が揃えば、当然山城ファンの方、史跡ファンの方を問わず、全ての方に訪問をお薦め出来る城跡という事にはなるだろう。特に山城ファンの方には、是非期待して臨んで頂きたいと思えたのである。

城跡を訪れるには、国道482号へ進入して神鍋スキー場を目指すのが一番手っ取り早いが、城跡のある東河内集落に向かうには、ルート図に示した様に西気小学校を目印として、北へ針路変更すればよい。この生活道路の行き止まり地点が登山開始地点となるが、そこにはフィールドアスレチック協会の廃屋があるので、分かり易いとは思われる。そこから城跡までは確かな山道が繋がっており、15分程度で迷わず辿り着ける筈である。

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