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2011年10月11日 (火)

丹後新治城跡(京都府京丹後市)

城跡は京都府京丹後市峰山町新治(ニンバリ)にあって、国道312号に沿って流れる、鱒留川沿いに数多く築かれた山城(これから訪問予定)の一つでもあるが、新治地区の宅地密集地より北側にある、ほぼ独立した低丘陵上に位置している。現在その東麓には「十方院」が建立されている事から、城跡所在位置の確認は容易いものとは思われる。城史に関しては、鎌倉期以来の豪族でもある新治蔵人の居城を伝えているが、一色氏以前からこの地を領有していた在地勢力とは思われず、最終的に丹後守護職の地位にあった一色氏と同じ運命を辿ったところを思えば、その一族の一人と考えて良いのかも知れない。尚、福知山大江町にも新治氏の拠った河守城、新治城があるが、こちらは庶流なのかも、、、?

1route2 登城ルート

3a 城跡概念図

この山城も、巨大と呼ぶに相応しい大型の山城が林立する丹後においては、その中の一つに加えられても良さそうに思われるものであり、既にリポート掲載を終えた、同町にある久次、あるいは大宮町にある奥大野城と、丘城という部分で縄張りプランも良く似ており、特別縄張り妙味のある城跡とは言えないが、麓まで郭跡が連続して重なる様は、まるで要塞を思わせるものでもある。主郭を中心とした大雑把な形態は、ほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思われるが、この城跡も丹後特有の築城形態である、直立に近く刻まれた高低差のある切岸の醍醐味に触れる事が可能となっており、巨大と呼ぶに相応しい堀切受け土塁の付随した横堀郭群を分断する箱堀明瞭な虎口跡、土橋付き堀切と、他でも機能の想像の付き難い遺構は数箇所で見受けられたが、とにかく挙げれば限がないほどの、見所満載の探索冥利に尽きる城跡と自分の眼には映ったのである。縄張りは本郭群から更に北麓や南麓へ広がっていると察せられたが、麓へ向かうほど藪化が深刻化している状況もあって、結果的には本郭群から北麓及び南麓にかけては、踏破する事が叶わなかった。

11hokutou_kaku_heki_1 東郭群と切岸

15_2maru_kita_heki 二ノ郭の高い切岸見所

18_2maru_yori_yokobori 北斜面の横堀、土塁跡見所

25_shukaku_1 主郭の現状

28_nisi_daihorikiri_1 西大堀切見所

37_minami_hakobori_2 南郭側箱堀見所

41_minami_koguti_3 南郭の明瞭な虎口跡見所

47_kaku 南郭群

30_nisi_dobasi_horikiri_1 西出郭土橋付き堀切 

現状城跡は、この時期(九月)においても、本郭群周辺は郭移動にも難渋もせず動き回れる状況にあり、比較的木々が少ない事もあって、山城としてみれば、意外にも見学し易い状態が自然維持されている。取り合えず概念図に示したまでが苦もなく踏破出来た範囲(縄張りにおける七割程度か?)、あるいは目に留まった遺構群と思って頂ければ良いが、南麓は竹林雑木藪地と化しているので、これからも全体踏破は難しいかも知れない、、、、 個人的に城跡を評価すれば、圧倒的お手軽感を加味せずとも、遺構に見応えを感じる事の出来る、間違いなくお薦め出来る城跡の一つ」と言う事にはなるだろう。

城跡を訪れるには、国道312号へ進入する事が先決となるが、「十方院」を目印として目指せば、難なく辿り着けるとは思われる。寺院背後を上り切れば、直ぐにでも東郭群が迎えてくれる筈である。尚、車の駐車に関しては、付近の生活道路は非常に狭く、見る限り寺院にも駐車場はなかったので、改善センターの駐車場を声をかけて借りれば良いとは思われる。

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京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

takuさん
ご想像?の通りここも訪問しました。
この地域特有のSPECで見所満載という表現がぴったしでしたね。ありがとうございます。

車の停車位置に関しては私も公民館(現在は公民館になっていました)に停めましたが、結果的には寺院の少し手前に駐車スペース、又その奥には広大な空き地があったのでこれから訪問の方には寺院まで行っても良いと思います。

でも公民館よりもそれほど距離あるわけでもないので、歩くのもお勧めですね。私は偶々外に出ていた地元の方と清々しい挨拶を楽しみましたので。

この城跡に関しては、うっかりコメントを拝見するのを見過ごしており、返信が後れた事に非常に恐縮している次第です。
東京に戻られた後にでも、もう一度丹後の城跡の余韻に浸りながら、拝読して頂ければと思います。

京丹後市にあっても、峰山町にある城跡は大型の山城が特に多いように感じられますが、この山城も同様でしたね、空堀は多く施されていなかった記憶がありますが、切り立つ切岸のオンパレード!非常に見応えがありました。

丹後地区においては、自身まだ多くの未踏山城を残しておりますが、この地までの日帰り訪問は少々きついものがありますね。恐らくヒデさんにとっても同じ事が言えたのでしょうが、、、(過去形の表現になるのが少し寂しい)

ヒデさんがここまで多く丹後地域の山城を訪れていたとは思ってもおりませんでしたが、当ブログがアシストとしてお役に立てて本望であるのと同時に、満足感で一杯でもあります。

今までリポートした甲斐がありました。

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