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2011年9月17日 (土)

川合日向城跡(京都府福知山市)

城跡は京都府福知山市三和町上川合にあって、日向(ヒナタ)集落の中心部にある「川合小学校」の真北側に位置しており、通称「城山」と呼ばれている標高約250mの山頂にある。既にリポート掲載を終えた経ヶ端城は、川を隔てた真南丘陵先端にあり、殿ノ奥城まで含めた三城は、丁度二等辺三角形を形成するかの様な、城跡ネットワークを見て取る事が出来る。経ヶ端城と同様に樋口氏の居城が伝わっており、経ヶ端城の出城として位置付けすれば良いのかも知れない。

城跡を訪れるには、県道59号へ進入する事が先決となるが、「川合小学校」を目として目指せば、迷わず付近までは辿り着けよう。この山城も近年人が踏み入った形跡はほとんど見られなく、今となっては山頂まで繋がる山道は存在しないので、当然直登は余儀なくされるが、ルート図に示した「観音堂」横から始まる林道の入山ゲートを潜り、少し奥へ入った箇所から植林地に向いて取り付き、そのまま山頂を目指して上り切れば良い。ちなみにこの時期(八月)でも道中藪漕ぎまでには至っておらず、植林地帯を過ぎれば多少木々の隙間を縫っての登城は余儀なくされるが、15分程度で山上主郭へは到達可能と思って頂ければ良いだろう。

1route 登城ルート

7_2 登城入山口

3_1 城跡概念図

城跡の形態は、ほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思われるが、コンパクトにまとまった小規模な山城ともあって、縄張りは山頂部分だけに限られるものと眼には映った。郭総全長は30mにも満たない城跡ではあるが、一応堀切は施されており、堀切側の郭端では明瞭な受け土塁までも眼にする事が出来る。現状堆積物による地表風化は激しく、段差程度で切岸処理された郭壁は曖昧と化しており、山上本郭群の郭構成は明確には読み取れない状況にあるが、この狼煙台程度の山城を思えば、縄張りプランなどは議論の対象にも及ばないものと見た、、、

15_hokutandorui 北端の土塁見所

16_shukaku_obi 主郭壁となる自然岩と帯郭

18_shukaku_minami_iwa 主郭南端部

17_horikiri 堀切見所

18_horikiri_heki_1 北尾根より堀切、主郭壁

城跡を個人的に評価すれば、物見程度の機能が想像される、小規模極まりない山城ではあるが、全体像が拝める見応えのある堀切がある事や、明瞭な土塁が拝める事を理由にすれば、険峻な地にある楚々とした山城に魅力を感じる事の出来る、山城ファンの方だけには何とかお薦め出来ようか、、、 経ヶ端城をまだ未訪としている方には、この城跡が地元有志の方々の手によって、何時立寄っても見学し易く保全整備されている事、あるいは四季を問わず全貌が窺える素晴らしい状態(山城としては最高レベル)にある事を理由に、二城同日訪問は是非お薦めしたいところではある。

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京都(福知山)の山城」カテゴリの記事

コメント

takuさま。
ついでにここも訪問しました。入山ゲート後、暫くは林作業の林道あって歩き易い。が途中で消え、いつもの道なき道。急坂をもがき約15分で到着。途中(約8分後ぐらいです)天然の縦岩を利用した大堀切。土塁付き。びっくり。山頂は狭いが、ゴロゴロ石積み跡。自然岩多数で私は楽しめました。
ありがとうございます。

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