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2011年9月27日 (火)

五箇南城跡(京都府京丹後市)

この山城は、先にリポート掲載を終えた大型の城郭、五箇城(本郭)からは遠く離れた南峰(標高約130m)に位置しており、個人的には小規模ではあるが、主郭三方尾根に堀切が施された堅固な様相、五箇城本郭群からみれば一城に匹敵する、ほぼ独立した構造にあると見受けられた事もあって、今回は五箇南城としてリポート掲載に及ぶ事になった。

城跡を訪れるには、五箇城と同様の訪問ルートとなるので割愛させて頂くが、五箇城本郭群から南尾根沿いにそのまま移動すれば、迷わず南城へ辿り着けよう。城域が広域に及んでいる事もあって、本郭群から更に逆方向の北尾根へ向いて踏破探索される方は、南城へ至るまでには相当な時間も要す事になり、更に相当な距離を歩く事にもなるので、ここでは日を改めて南城を訪れる事を前提とした上で、南端尾根からの直登ルートをお勧めしたい。ルート図に記した付近から畦道に進入(画像に注目)して、右手斜面に取り付き上れば、南尾根上郭群を経た後、15分程度で南端堀切までは辿り着ける筈である(藪漕ぎなし)。

1route2_2登城ルート

5a_1  参考直登進入口

3m 南城概念図

城跡の形態及び見所遺構、あるいは踏破した範囲で目に留まった遺構群は、ほぼ概念図に示した通りと思って頂いても良いとは思われるが、西側に連続する尾根までは踏破確認に及んでいないので、残存遺構も縄張りも決してこれだけには終わらないものと思って頂きたい。この城跡の見所は、「三方尾根に施された堀切に尽きる!」と言っても過言とは思えないものであり、便宜上本郭群との境とした移動痩せ尾根に至るまでには、縦堀も含めた堀切を、合計五箇所で拝める筈である。二重堀切は主郭西斜面と北斜面側に施されているが、特に西斜面の二重堀切は状態が良く、片側が縦堀となって落ち込む(全貌が窺える)様は、正に圧巻と呼ぶに相応しいものと感じられた。当然山城ファンを自称される方にとっては、間違いなく満足感の味わえる、見応え抜群の遺構と感じられたのである。

10_dorui_kaku 南端郭、僅かな土塁跡

12_horikiri 南端堀切見所

21_shukaku_heki 主郭北切岸

22_kita_2jyu_horikiri_1 主郭北、二重堀切見所

16_2jyuu_horikiri 17_2jyu_horikiri 西二重堀切見所

29_kitakaku2_hasi 北郭端

現状(九月)城跡は、比較的状態の良い五箇城本郭群とは違って相当藪化は進行しており、移動に支障を来たすまでには至っていないが、場所によっては木々の隙間を縫っての移動(主郭)は余儀なくされる状況にある。しかし遺構は全て判別確認し易い状にはあるので、冬季訪問ともなれば、更に状況も良くなる事は予測が付き易い。自ずと四季を問わず比較的訪問し易い山城という事にはなるだろう。

城跡を個人的に評価すれば、遺構残存度の高さ(ほぼ完存に近いかも?)や、合計五箇所でお目にかかれる見応えのある堀切及び縦堀といった具合に、南城だけみれば規模は小さいが、「単独訪問としても充分お薦め出来る山城の一つ、と自分の目には映ったのである。

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京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

takuさん
今回の遠征で五箇城址と併せ訪問しました。
両方を併せると相当城域広いと思います。
私は五箇城址から南城址と尾根沿いに訪問しました。

印象に残ったのは尾根沿いの堀切連続がこの地域特有でなく、稀有を感じた事です。以前滋賀県の鎌刃城址を南から訪問した風景と似ていると思いました。

南城址からは迷う事はないと思い適当に下山ですが
これが意外と苦労。フェンスが難攻不落で、開けられるフェンスを見つけるのに彷徨。やっと見つけたのですが田植えの季節か三度のフェンス開閉を余儀なくです。

これも思い出になりました。ありがとうございます。

そうでしたか、訪れた当時はまだフェンスも設営されておらず、南城へはいきなり斜面に取り付いて上った記憶がありますが、どの地域の山城も、年々取り付き口を捜すには苦労しますね、、、
自身この山城は未踏枝尾根を多く残してしまいましたが、縄張りは四方枝尾根まで含み相当広域に渡っており、丹後でも有数の巨大城郭だと察せられます。一色氏の重臣が築いた城だと思われますが、流石というほかありませんね。

鎌刃城はなつかしいですね、もう訪れて十数年経ってしまい、相当記憶から遠のいてしまっていますが、石垣跡と連続する堀切はそれなりに印象に残っております。今となっては登山道も含めて、随分訪れ易くなっていると思われますが、近江の城跡も長い間訪問しておらず、再び訪れる機会を窺っている今日です。

takuさん
いつも丁寧にコメント返事ありがとうございます。
私が鎌刃城址を訪れたときは5年前ですが、
10数年前より多分アクセスが多様化されていると思います。私は麓からではなく、南の尾根沿いから登城して、その時の堀切連続とスペックは違うが似ていると思った次第です。

丹後地方では珍しいと思いました。

他にも別途投稿しますので、お付き合いお願いします。ありがとうございます。

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