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2011年9月25日 (日)

丹後においては屈指の城域を誇る大型の山城 五箇城跡(京都府京丹後市)

城跡は京都府京丹後市峰山町五箇(ゴカ)にあって、ルート図を見ればお分かり頂ける様に、「慶徳院」背後から南の嶺(標高125m地点に位置する便宜上の南城)、更にその南端まで、北尾根は未踏に終わったので推察を含むが、その先端まで、あるいは本郭群から派生する四方枝尾根上(未踏)まで郭が展開されていると思われる、大型の城郭が多い丹後においては、屈指の城域を誇る山城と眼には映った。以前大宮町にある巨大と呼ぶに相応しい常吉城(とにかく素らしい山城!)を紹介したが、規模だけみればこの城跡と同等の様にも感じられたのである。城史に関しては石川氏の居城が唯一伝わっているが、一色氏の重臣として、伊久知城を居城として活躍した、あの石川氏とは同族なのかも知れない、、、その詳細は不明

城跡を訪れるには、先にリポート掲載を終えた大門城を起点とすれば分かり易いので、訪問ルートの説明は割愛させて頂くが、慶徳院脇(南端)からの参拝登山道を利用して上れば、社殿の建つ便宜上の三ノ郭までは数分で辿り着けよう。南城へは主郭南堀切を越えて向かう事になるが、個人的にはルート図に示した様に南端から取り付き、南城を経て本郭群へ、下山を寺院とするルートを選択した。尚、外部情報から城山は松茸山と聞くに及んだので、入山する際には当然その確認が必要となる。

1route2 登城ルート

62_sanpaidou 参拝登山道 

3 城跡概念図

今回踏破した範囲はルート図に示したまでに限られるが、南城の三方を堀切で断った堅固な構造は、本郭群に対しての出城か、最終的な詰城の様な形の、ほぼ独立した形態と見受けられた事から、ここでは五箇南とさせて頂いた。もちろん五箇城の本質は、南城及び未踏に終わった四方枝尾根上、あるいは北尾根上の郭群(推察)を全て含んだものとは思われるが、、、、

56_3maru_hasi 三ノ郭の端、社殿

51_shukaku_heki 二ノ郭より主郭切岸見所

47_honkaku_doruidan 主郭内

60_higasikaku_gawa_3 東郭

46_dai_horikiri1南大堀切見所

37_heki 南郭切岸

39_horikiri3_1 堀切3見所

33_2本郭 南端堀切4見所

この山城を見学する上で、一番醍醐味を感じられた部分であり見所を挙げれば、南城までに至る縄張りの中で、九箇所に施された堀切という事になろうが、掘削された深さも幅も形態(二重堀切、縦堀を伴う)も、尾根上によって異なるものであり、それなりに工夫が見受けられる。もちろん見所の一つと言える、丹後の城跡特有の直立に切り立つ切岸も、本郭群周りで充分拝める筈である。概念図には本郭群周辺の目に留まった遺構しか描けなかったが、更に本郭から東麓に向いて削平地が数段重なり合っているのだけは見て取る事が出来た。先に触れた常吉城の様に、大型で尚且つ縄張り妙味まで感じられる山城とは決して言えないが、これを機に訪れる方には、自身が未踏に終わった北尾根上までは、是非足を延ばして頂きたいと思えたのである。地形上(地図上)から考えても、概念図に示したまでで終わる城跡とはとても思われない、、、尚、南城の現況報告は、五箇南城として後で掲載予定

城跡を個人的に評価すれば、後でリポート掲載予定の南城も併せた訪問とすれば、相当距離を歩く事にはなるが、そこまでしても充分見学する値打ちのある山城と自分の目には映ったのである。自ずと是非お薦め出来る城跡の一つという事にはなるだろう。

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コメント

TAKUさん今晩は。
五箇城のレポート楽しく見せていただきました。
堀切を越えて、続く郭は本当に圧巻ですね。
私は、本日兵庫県神埼郡「柏尾山城」に行ってきました。
例によって、TAKUさんのレポートを参考にさせていただき登ってきました。
今日の目的は、他のインターネットのサイトや資料には北斜面に竪掘り列の存在が示唆されているのを確認するためです。
結果は、竪掘り五本を確認しました。
比高300mの高地に有る畝堀はちょっと珍しいものでした。

TAKUです、ショウカンさんコメント拝見させて頂きました。
五箇城の訪問に関しては、北郭群や東西枝尾根までは覗く事が出来ずに終わり、非常に残念極まりないといったところなのですが、三時間程度の滞在時間を思えば、「これで充分かな、、」とも思えます。まだ心残りはありますが、山城が消える訳でもないので、気が向けば常吉城と同様に、何れ全体踏破はしてみたいと思って居ります。
柏尾山城に畝堀が施されていたとは、非常に驚くばかりです、あの山城は未踏地を多く残した事もあって、個人的には何れ再訪するつもりでおりましたが、今回のショウカンさんの新たな情報によって、「訪れる理由は一応出来たかな、、、」とは思えます。

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