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2011年9月13日 (火)

弓木北城跡/南城跡(京都府与謝郡)

この二城は京都府与謝郡与謝野町岩滝にあって、既にリポート掲載を終えた弓木城から見て、真北側の丘陵上に位置するのが弓木北城、西側の丘陵上に位置するのが弓木南城となる。ルート図を見れば直ぐお分かり頂ける様に、弓木城を本城とした時、その背後の憂いを取り除くが如くの築城環境にある事から、自ずと本城に対しての支城、あるいは出城と言う事になろうが、推察の域は出ないものである。弓木城は一色氏最後の砦(終焉の地)、あるいは稲富氏の居城として、丹後の戦国史を語る上では絶対に欠かせない城跡の一つでもあるが、この二城も本城と同じ運命を辿ったものとして、まず間違いのないところか、、、、

城跡を訪れるには、弓木城から見れば分かり易い位置にあるので、訪問ルートの細かい説明は割愛させて頂くが、北城へは概念図に示した様に、祠下の車止めまでは直接車で乗り付ける事が可能となっており、取り付き易い場所から上ればよいだろう。南城は大内峠遊歩道登山口付近に駐車空きスペースがあるので、そこから遊歩道を利用して上り、概念図に示した付近から進入すれば、直ぐにでも主郭が迎えてくれよう。

1route 登城ルート

現状(八月)、両城共に藪化も風化も相当進行した状況にあり、郭内部には相当低草木が蔓延っているが、近年人の踏み入った形跡のない山城としてみれば、まだましとも言える状態が自然維持されている。よって両城共に縄張りはある程度掴み易い山城と言っても良いとは思われるが、見て廻る分には木々の隙間を縫いながらの郭移動は余儀なくされる(特に南城の状態は悪い)のが実情でもある。

北城は、ほぼ尾根上に直線的に郭を連ねたと見受けられる、単純な縄張りプランの城域の広い(郭総全長は300m以上に及ぶ)山城であるが、東枝尾根上は未踏に終わっているので、その形態も残存遺構も、決して概念図に示した限りではないものと思って頂きたい。見所遺構として北端に施された二連の大堀切、郭を形成する直立に近い形で削り落とされた切岸(一部で)は挙げられるが、斜面上に郭を連ねただけに終わっているので、縄張り妙味までは求められないだろう。ただ尾根南端まで郭が連なる様は、「山城としてはそれなりに見応えがあるもの」と言っても良いのかも知れないが、、、

3z北城跡概念図

5 進入口付近

8 切岸

12_kosikaku_2 腰郭

16_doruikaku_heki 見事な切岸見所

14_kaku_dorui 車止め付近北上段の郭(土塁?)

22_horikiri2_1 大堀切見所

33_nantankaku_karaboridou 南端郭見所

南城の大雑把な形態は、ほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思われるが、踏破した範囲に限っていえば、鋭角に刻まれた明瞭な切岸跡(高低差には欠ける)、郭跡は充分窺えたが、堀切などの空堀遺構は全く目に留まらなかった。

Photo 南城跡概念図

Photo_2 帯郭と主郭切岸見所

Photo_3 主郭西切岸

Photo_4 東先端郭

この二城を個人的に評価すれば、二城同日訪問とした時、初めて値打ちの感じられる山城といった事になろうが、車で移動中に寄れるお手軽感を思えば、興味を持たれた山城ファンの方だけには、充分お薦め出来る物件の一つと言えようか、、、

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