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2011年8月22日 (月)

辺境の地にひっそりと佇む小さな山城 但馬青山城跡(兵庫県養父市)

城跡は兵庫県養父市八鹿町青山にあって、人家の疎らな小さな青山集落から見れば、その南西側に聳える、標高267mの城山と呼ばれる山頂に位置しているが、ほぼ無名に近いこの山城に関しての詳細は不明。

城跡を訪れるにはルート図を見れば直ぐお分かり頂ける様に、既にリポート掲載を終えた宿南城を起点とすれば、城跡の所在位置は確認し易いとは思われる。国道312号より青山集落に向けて車を走らせる事になるが、この生活道路の行止り地点が「六地蔵」のある場所(画像に注目)で、ここからが山頂に向いての登山開始地点となる。もちろん現在利用されている山道などは存在しないので、きつい上り斜面の直登は余儀なくされるが、道中はこの時期(七月)においても藪漕ぎはなく、15分程度あれば山上へ到達可能と思って頂ければ良いだろう。

1route_2 登城ルート

4 入山口付近

3hi 城跡概念図

現状城跡は蔓延る木々も少なく、小規模な事も相俟って、ほぼ全体像が窺えるとても良い状態にあるが、この山城を一言で語るなら、当時における周囲の環境までは知る術もないが、「辺境の地に築かれた砦規模の山城」と言う事になろうか、、、単郭で成立したこの山城は規模も小さく、堀切や土塁などの防備機能は一切備わってはおらず、正しく砦と呼ぶに相応しい安普請で築かれた城跡と自分の目には映ったが、丁寧に切岸処理された主郭外壁と、その中央に備わる大型の櫓台土塁だけが城跡としての存在感を唯一醸し出している。この険峻極まりない山容から察するには、小規模な山上郭を詰城あるいは物見として考えれば、当然その麓には根小屋があって然るべきとも考えられるが、城跡を少し過大評価するのであれば、今回直登入山口とした付近一帯の農地(現状半分は荒地)がそれに相当するものかも知れない(推察)。

8 山頂手前忽然と現れる切岸

12_shukaku_kitagawa 状態の良い主郭

11_shukaku_yagura 櫓台大土塁見所

14_heki 状態の良い切岸見所

17_shukaku_nisi_haigo 主郭西背後斜面

23_minami_karabori_tikei 主郭南側の空堀地形

城跡を個人的に評価すれば、この山城には今まで述べてきた以上も、それ以下も絶対ないものと思って頂きたいのである。純粋に険峻な地にある山城に魅力を感じ、楚々とした山城に魅力を感じる事の出来る山城ファンの方だけが、訪問の対象となる城跡と自分の目には映ったが、その方々だけに限って言えば、当然是非お薦めの山城と言った評価になろうか、、、もちろん一般城跡ファンの方々にも、こういった山城に是非一度は足を向けて頂きたいとは思うが、現在でも交通の不便さは否めない環境、激斜面の直登、縄張り妙味の感じられない遺構を思えば、中々お薦めとは言えないのが本音でもある。 何時も山城巡りに際して思う事ではあるが、山頂へ辿り着く手前に忽然と現れる郭切岸の醍醐味は、山城を訪れた方でなければ絶対に味わえない部分でもあり、山登りが苦手で今まで山城を敬遠して来た城跡ファンの方にも、出来ればその感動を味わって頂きたいと思うのである。

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