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2011年8月28日 (日)

技巧を伴う畝状空堀は一見の価値あり! 森本東城跡(京都府京丹後市)

この山城に関しては、以前森本城の現況をリポートした事があったが、つい最近ブログ読者の方から、秋葉神社のある森本城から見て、東丘陵尾根上にも畝状空堀を伴う山城が存在するとの情報を頂戴した事から、以前からこれだけには決して終わらない城跡(東尾根は気になっていた)、と感じていた事も重なって、本来の森本城の本質を探るべく、再び現地を訪れてその結果をリポートする事に及んだものである。尚、この山城の呼称に関しては、前回既に森本城はリポート掲載に及んだ関係から、館城とも窺える森本城(推察、本城)と区別する為に、今回のリポートにおいては便宜上「森本東城」としたが、実際には概念図に示した様に、森本城は丹後の城跡では決して珍しくない、居館(本城)と詰城の二城で成立したと見受けられる、一城別郭とした城跡だとは思われる。

城跡は京丹後市大宮町森本にあって、訪れるには森本城を起点とすれば、一目瞭然の位置(東に隣接)にあるが、進入路は概念図に示した民家脇を通過した墓参道を利用する事になる。郭転用地とも窺えた最上段の墓地までは、この墓参道を利用して上り、その墓地背後の切岸を上り切れば、直ぐにでも主郭が迎えてくれる筈である。

1route_1 登城ルート

3zz 一城別郭とした森本城の形態

6 進入経路

3mo 城跡概念図

結果的に森本城の本来の姿は、今回の訪城で初めて知る事になったのだが、残存遺構として見応えの感じられた畝状空堀群を筆頭に、概念図にも示したが、麓まで落ち込む縦堀に絡む横堀、尾根を断つ大堀切、堀切間の大土塁、尾根上を連続する横堀に近い薄い空堀、主郭背後の土塁、虎口跡、切り立つ切岸と、見応えのある遺構は目白押となっており、小規模ながらも見所満載であり、更に縄張り妙味にも満ち溢れたこの山城は、山城ファンの方に限っていえば、是非訪問をお薦めしたい城跡と眼には映ったのである。本来なら一般城跡ファンの方にも是非覗いて頂きたい所だが、見学し易い状態にあるとはとても言えないので、このリポートに興味を持たれた方だけを対象としてお薦めしたい。個人的にはこの山城の存在を後で知り得たこともあり、同日訪問とは行かなかったが、森本城(本城)の本質を知る上では、まだ未訪に終わっている方には、是非この山城と併せた同日訪問は考慮に入れて頂きたいと思えたのである。たとえこの城跡だけの単独訪問としても、決して期待を裏切られる様な事はないとは思われるが、、、、ただし規模と状態は決して問わない事が前提

10_yokobori_dorui 横堀と土塁見所

16_unebori_3 畝状空堀見所

16_unebori 畝状空堀の土塁が付随する横堀部分見所

20_shukaku 主郭の現状

21_shukaku_dorui 主郭土塁見所

24_horikiri_1 大堀切見所

26_renzoku_horikiri_1 連続堀切見所

27_horikiri_daidorui 堀切間の大土塁見所

現状(八月)城跡は、当然の如く藪化は進行中にあるが、コンパクトにまとまった縄張り形態であるが故に、この時期でも見学に差し支えるまでには至って居らず、城跡中一番の見所遺構とも言える大堀切や、畝状空堀群の施された切岸斜面は、遺構の全体像は窺えないものの、ある程度見通しが利く事から、比較的判別確認し易い状況にある。郭跡に関しては、低草木が相当蔓延っている為、見通しは利き辛いものとなっているが、山城としてみれば比較的ましな状況にあると思って頂いても良いものとは思われる。

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コメント

TAKUさん今晩は。
森本東城のレポート楽しみに拝見しました。
今秋、是非行ってみたいと思います。

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