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2011年7月17日 (日)

高土塁を伴う横堀は一見の価値あり! 堂ヶ谷城跡(京都府宮津市)

城跡は京都府宮津市中津堂ヶ谷にあって、既にリポート掲載を終えた堀江伊予守の居城とされる中津山城から見れば、丘陵を間に挟んだ真西側の低丘陵上に位置している。城史に関しては現状詳細は不明であるが、細川氏入部以前この地域は、一色氏の家臣でもある堀江氏の支配地であった事を思えば、自ずとその支城とも窺えようが、推察の域は出ないものでもある。

城跡を訪れるには、先に触れた中津山城を起点とすれば、ルート図からもその位置は直ぐ確認出来ようが、宮津市内を国道178号で通過して栗田(クンダ)トンネルを抜け、その先を左折すれば正面に望める丘陵(画像に注目)が城跡でもあるので、向かう城跡の位置は直ぐ確認に及べるだろう。概念図を参考にして城跡東側の山道から城跡へ進入すれば、直ぐ目の前に豪快な堀切が出現するが、更に最短で主郭まで到達可能な取り付き地点は、画像に示した事業所の所有する造成空き地からで、傍まで寄れば主郭に付随する帯郭切岸は直ぐ目に留まる筈である。

1route 登城ルート

4enbou_1 城跡遠望

3d 城跡概念図

現状(六月)城跡は、自然任せの藪化進行中にはあるが、入梅となったこの時期でも意外に樹木は少なく下草も余り蔓延っていない事から、見通しは利き難いが遺構の判別確認は容易に出来る状況にある。知名度に欠ける山城としては、まずまずの状態にあると思って頂いても良いとは思われるが、取り合えずそのお陰もあってか全体踏破する事は出来た。その結果として概念図に示したまでが自身が踏破して確認に及んだ遺構群と思って頂ければ良いが、この城跡の見所となるのは、東郭の東側斜面に施された空堀(横堀)で、堀底から高低差がある土塁を伴っている事、更に連続している(30m近い)事によって、非常に見応えを感じるものとなっている。他でも主郭と山上郭間に施された堀切(縦堀であるが現状堀底道)なども見応えは抜群で、その堀切を形成する切岸なども他の郭壁と同様に鋭角に刻まれたものであり、切り立つ切岸の醍醐味にも直接触れる事が可能となっている。ただ城跡の南端部が多少配電施設によって削られた形跡は窺えたが、農地が直ぐ傍まで迫ったこの状況を思えば、この遺構残存度の高さは賞賛に値するものとも思えたのである。

9_horikiri 9_horikiri_1 堀切見所

11_shukaku_heki 主郭切岸(堀切側)

13 西帯郭見所

18_shukaku_yori_2maru 主郭より二ノ郭

29_higasikaku_2 東郭

31_higasi_karabori_dorui 36_higasikaku_waki_yokohori_2 高土塁を伴う横堀見所

城跡を個人的に評価すれば、縄張りは全長100m足らずの小規模な城跡と言う事にはなろうが、横堀に付随する大土塁や大堀切(縦堀)を含んだ縄張り妙味、本郭群と山上郭群が明確に堀切によって遮られた、機能の想像が楽しめる部分、更に切り立つ切岸の醍醐味などを併せれば、城跡に小規模さを覆い隠すほどの見応えが感じられた事から、当然「是非お薦め出来る城跡の一つ」、と自分の目には映ったのである。同時に一山城ファンとしては、非常に満足度の高い遺構見学が出来た事だけは付け加えておきたい。

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京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

TAKUさんコメントありがとうございます!!丹後半島の山城跡も本当に素晴らしいですね!今月末の休日にでも訪問したいと思っています!!しかしヤマダニにこの前くわれてしまい最悪です!たぶん熊笹のところを歩いたからだと思います。

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