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2011年7月 1日 (金)

星原城跡(京都府綾部市)

城跡は京都府綾部市星原町にあって、標高約221mの山頂に位置しており、その真東側の山麓枝尾根先端部には「栄宝寺」が建立されている。現在この寺院は無住となっているが、地元有志の方々によって小さな文殊堂がリメイクされつつある。この山城も綾部に点在する山城と同様に、ほぼ無名に近い事から所在地も判明せず、地元で所在地を尋ねればどうにかなるだろうとの思いで臨んだが、地元ではこの星原町に山城がある事などは全く認識がなく、またしても先の見えない見切り登山となってしまった。個人的には最初から城跡の目星を付けたこの山塊を縦断するつもりでいた事もあって、寺院からの直登を迷わず選択したが、幸運にも二つ目の峰で城跡遺構と巡り合う事が叶った。ちなみに寺院から15分程度の所要時間

城跡を訪れるには、既にリポート掲載を終えた高倉山城を起点とすればその位置は分かり易いが、ルート図中の494号沿いにある綾部工業団地を目印として目指せば、「城山」交差点から目的地となる栄宝寺までは直ぐの距離にある事から、迷わず辿り着けるとは思われる。

1_1 登城ルート

4 城跡遠望

1_2 城跡概念図

この山城の形態は小郭が主郭の東西に付随はしているが、ほぼ単郭で成立したものであり、その本郭群の東西には立派なものとは言えないが一応堀切が施されている。城郭の規模は自然地形に近い東尾根上の郭跡も含めれば、全長は100mにも満たないものであり、縄張り変化にも富んでおらず、切り立つ切岸の醍醐味には全く触れる事も出来ず、お世辞にも見応えの感じられる城跡とは言えないものでもある。ただ概念図中に示した移動尾根上の削平地も取り込めばそれなりの山城とは言えようが、、、現状(六月)城跡はこの時期でも主郭内及び直登道中は、藪漕ぎ移動までには至っていないのが唯一の救いでもあるが、概念図中に示したまでが山城ファンの方であれば誰でも判別可能な遺構群と思って頂ければよいだろう。この形態から考えても未踏の地(東側と西側の峰)にまだ多くの遺構が残っているようにはとても思えなかった、、、、

8_one_kaku 東尾根上の広い削平地

14_horikiri 東郭より堀切

16_horikiri_heki 堀切見所

18_shukaku 主郭の現状

20_nisi_horikiri_2 西堀切見所

城跡を個人的に評価すれば、見応えにはほど遠い二箇所の堀切見学が全てとも言えるこの山城に対しては、とても是非お薦めの城跡とは言えないが、綾部に現存する山城に興味を持たれている山城ファンの方にだけは、この考えさせられる築城環境、集落から城跡を望んだ時の風情、あるいは山上における城跡の楚々とした佇まいも含めれば、遺構に見応えは全く感じられなかったが、楽しみ方によっては見返りも少なくないのではないかとも思われたのである。

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