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2011年7月19日 (火)

ユニークな縄張りそのものが見所 丹後割谷城跡(京都府京丹後市)

城跡は京都府与謝郡与謝野町上山田割谷にあって、昨年リポート掲載を終えたサイ谷城跡の中でも、この山城に関しては少し触れた(隣接しているらしい事)が、地元の方におよその所在地だけは教えて頂いたものの、結果的にはその場所(山頂か尾根か)も特定出来ず、実態も分からぬまま帰路に着いた山城の一つである。今回も前回同様に所在地の特定が出来ぬまま挑む事になったが、幸いな事に目星を付けたサイ谷城から見れば真北側の中腹尾根上で、明確な割谷城の城跡遺構と対面する事となった。尚、城史に関しての情報は現状サイ谷城と同様に皆無に近く、郷土史などをリサーチすればある程度までは把握出来るのかも知れないが、下山氏の居城と伝わる山田城のほぼ対岸に位置するこの山城の築城環境から察すれば、自ずと支城といった事になるのかも知れない(推察)、、、詳細は不明

1_2

登城ルート

4 直登取り付き口

1_3 城跡概念図

城跡を訪れるには、サイ谷城跡と全く同様の訪問ルート(直登取り付き口が僅かに異なる)となるので今回は割愛させて頂くが、概念図に示した(画像にも注目)場所から取り付き、そのまま尾根に沿って上れば、迷わず中腹に位置する便宜上の本郭群までは辿り着けよう。ちなみに東端に位置する規模の大きい郭跡(東出郭)までは5分程度

9_higasi_demaru_1 東出郭

11_dobasi_1 東尾根上の土橋地形

18_shukaku_doruidan 主郭東マウンド地形

20_shukaku_yaguradorui 主郭土塁郭跡、櫓台か

21_kitakaku_yori_shukakugawa 北郭より主郭側

22_kitakaku 広大な北郭

この山城の形態は概念図を見ればある程度お分かり頂けるとは思うが、中枢となる本郭群は山上郭(削平地)ではなく、その中腹尾根に位置しており、縄張りプランとしては自然地形に任せたまま尾根上を削平し、郭外壁を切岸処理しただけに終わっているとは言え、非常に特異なものであり、丹後地方の山城にあっては中々類を見ないものでもある。この形態が故に堀切などは目に留まらなかったが、本郭群の北端から便宜上の東出郭までを城域とした総全長は軽く300mには達するものであり、館城の性格を持った大規模な城跡」と呼んでも差し支えなさそうには思えた。ただ「見応えのある遺構は?」と聞かれれば返答には少し困るが、個人的にはこの縄張りのユニークだけで充分満足感には浸れた。現状(六月)入梅となったこの時期でも、藪漕ぎもなく比較的歩き回り易い状態は自然維持されており、郭内は比較的樹木が少ないので見通しが利き、この広大な郭跡に佇めば、当時の臨場感は間違いなくそのまま得られるものの様に自分の目には映ったのである。

城跡を個人的に評価すれば、遺構そのものに見応えは余り望めないが、一見の価値に値すると思われた縄張りのユーニクさだけで、充分お薦め出来そうには思えたのである。サイ谷城がまだ未訪の方には、この山城と併せた同日訪問は是非考慮して頂きたい。

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