丹後 大野城跡(京都府京丹後市)
城跡は京都府京丹後市大宮町口大野にあって、北近畿丹後鉄道「丹後大宮駅」の直ぐ北西側の独立した低丘陵上に位置しており、現在主郭転用地と思われる平坦地には「大野神社」が建立されている。この城跡は案内説明版に記載されてあるように大野氏の居城でもあり、「大阪夏の陣」で豊臣家と運命を共にした大野治長は、その父となる道犬と並んで全国的にも名が知られている。
城跡を車で訪れるには、まず国道312号へ進入する事が先決となるが、「丹後大宮駅」を目印として目指せば付近までは迷わず辿り着けよう。駐車に関しては付近は道路も狭く、中々路駐スペースを探すには苦労させられるが、自身の口からここに駐車出来たとは言えないので、ルート図を手がかりに訪れた方が自己責任において路駐スペースを確保して頂きたい。
この城跡は16世紀後半(豊臣政権時代)に築かれたものとあってか、縄張り妙味には全く期待は出来ないものであるが、自身が見た限りでは、拝殿の建つ主郭から二ノ郭までが、ある程度当時の祖形が維持されたものであって、当時の縄張りは全て見学者の想像に委ねられるものと思われる。現在直ぐ傍まで住宅地が迫った状況、あるいは神社敷地としてこれだけ整備されておれば、近年において相当な造成地形改変があったものと考えられるが、主郭外壁となる切立つ切岸だけは当時のままとも見受けられた。
以上の事から城跡を個人的に評価すれば、遺構見学として訪れるのであれば落胆する事は必至でもあり、史跡見学として訪れるのが一番納得の行く訪城となる様な気がするのである。一山城ファンとしては切立つ切岸だけで充分満足感には浸れたが、、、城跡としての風情は間違いなく味わえる筈である。
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