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2011年7月 3日 (日)

縄張りプラン及び遺構の見応え、共に素晴らしい山城! 常吉城跡(京都府京丹後市)

最近は個人的にも大型の城郭が多く、更に縄張り妙味のある城郭の多い丹後の山城に魅せられて、この地方の山城を訪れる機会が圧倒的に多くなっている。この山城も地元にあっては知る人ぞ知る城跡の一つなのかも知れないが、ここを居城とした最後の城主と思われる、進藤山城守の墓碑が主郭にひっそりと佇んでいた。

城跡は京都府京丹後市大宮町上常吉にあって、訪れるには既にリポート掲載を終えた鶴賀城(谷内北城)を起点とすれば分かり易いとは思われるが、まず国道312号へ進入する事が先決となる。鶴賀城のある谷内地区から県道76号で南下し、目印となる「経典寺」を目指せば、山門から堀切(切り通し)まで繋がる山道へは迷わず辿り着けるだろう。

1_1 登城ルート

10_horikiri 城跡進入山道

1_2

城跡概念図

この城跡も知名度に欠ける他の丹後の城跡と同様に、ここ数年に限れば城郭関連の文献資料などでの紹介は皆無に近く、今回も何の予備知識もなく、更にその実態も分からぬままの何時もの気ままな山城巡りとなったが、その結果として、高低差を伴う直立に削られた切岸や巨大な堀切、横堀と縦堀を絡ませて防備した絶妙な縄張りプラン、更に主郭を中心として枝尾根上に郭を配置した広大な城域、どれを採っても一流の素晴らしい城跡と巡り合う事が叶えられたが、この山城に残された残存度の高い遺構群は、正に推奨に値する城跡の一つと自分の目には映ったのである。今まで訪れた数多くの丹後の山城の中でも、自分の中にある一流の山城の条件を全て満たしており、全てにおいて常にトップにランクインしている、あの明石(アケシ)城砦群は流石に超えられるものではないが、縄張り妙味だけを採り上げれば、既にリポート掲載を終えた宮津八幡山城、金谷城、大井城は充分超えているとも思えたのである。とにかく「訪れて落胆する様な事は決して在り得ない!」と思えた事から、この素晴らしい城跡遺構は、山城ファン、城跡ファン、史跡ファンを問わず、是非一度訪れてその縄張りの素晴らしさや、遺構の醍醐味を堪能して頂きたいと思うのが本音でもある。

70_nisi_horikiri

切通し

17_2maru

状態の良い二ノ郭

26_shukaku 主郭の現状

30_horikiri_kitagawa 北堀切(薬研堀)凄い

34_tate_yokohori 37_daidorui_yoko_tate 北斜面における空堀群最大見所

43_3maru_yori_shukaku_heki_1 三ノ郭より主郭切岸見所

46_higasi_2dankaku_heki_1 東郭群

48_hokutou_horikiri 北東大堀切見所

54_kitakaku 北郭

状態に関しても、この時期(六月)の山城としてみれば、望みようがないほどのコンディションを誇っており、郭内や郭壁に蔓延る木々も比較的少なく、遺構は全て判別し易くもあり、探せばまだ機能の想像の付き難い遺構はいくらでも見つかりそうには思えた。自身が踏破した範囲内で目に留まった遺構は、ほぼ概念図には記したつもりであるが、今回の山城巡りでは最後の訪問地となった事から、北に続く長い尾根、東側の枝尾根、更に主郭背後にあたる西側の峰までは、踏破確認までには至れなかった。よって今回概念図に描いたものは、本郭群廻りと北郭群だけと言う事になるが、この山城の形態から察する限り、前述の未踏地域にも数多くの城跡遺構が残されている様にも思われたのである。次に訪れる機会があれば、今回未踏に終わった部分は何としてでも踏破してみたいと思うが、、、

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コメント

takuさま
目印の経典寺に着くともうすぐ右横は南郭という極めてお買い得の城址。

藪漕ぎなく、この季節にも関わらず蜘蛛の巣で困ることなく大型、且つ高い切岸、段郭。
この地域では間違いなく大満足できる城址と思いました。主郭とその右の東郭との間の大堀切はヨダレものでした。
凄い財力を感じました。
ありがとうございます。記憶ありますでしょうか。

副産物として、主郭少し下でマムシ君。このマムシ君は興奮してコブラの様に頭を30cm程上げてクネクネ歩いていました。このような姿は初めてです。東郭では小鹿。珍しく至近距離まで逃げず可愛かったです。

結果的にこの常吉城砦群は、下常吉城及びその支城と、自身にとっては年を違えての、非常に効率の悪い山城巡りとなったのですが、この地を本城とすれば、未踏尾根を含めなくとも、とてつもなく大型の山城と言えそうです。
丹後の城跡にあっては、あの明石城砦群と並んで一生記憶に残る城跡の一つかもしれませんが、遺構の見応えはもちろん、遺構探索及び縄張りプランまでとことん楽しめる城跡でしたね。
今更ながらあの感動の余韻に浸る今日です。
ヒデさんと同じ感動を共有出来た事で、私自身も非常に満足です。

話は変わりますが、鹿は見飽きてしまいましたが、マムシは滅多にお目にかかれないですね。もちろん踏んづけたりしない限り、向こうから襲って来ることはないとは思いますが、私は数年前、猛毒を持つと言われる、赤い斑模様のあるヤマカガシに人生初めて遭遇しました。
その時は肝を冷やした記憶がありますが、後で宝くじでも買っておけばよかったかも、、、

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