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2011年6月17日 (金)

野中城跡(京都府京丹後市)

城跡は京都府京丹後市久美浜町野中にあって、標高103m地点を便宜上の南城主郭とした場合、その南麓枝尾根先端から更に北側の峰(北城主郭)まで郭が展開される、圧倒的城域を誇る山城と見受けられた。もちろん城域の広さを理由に四方尾根までは覗くに至れなかったが、この形態を考えれば、恐らく四方尾根上に郭は分散展開されているものと推察されよう。城史に関しての詳細は不明。

1_2_3 登城ルート

1_3_3 城跡概念図

城跡を訪れるには、以前佐野城跡をリポートした事があったが、これを起点とすれば所在位置は確認し易いとは思われる。佐野城跡の川を挟んだ南側を走る国道312号へまず進入する事が先決となるが、そこから西へ3km程度移動した場所が、ルート図に示した直登取り付き地点となる。この進入口には現在廃業した飲食店があるので、これを目印とすれば分かり易いが、この背後の竹林地の中に入れば、直ぐにでも南端出郭と呼ぶに相応しい高い切岸(画像に注目)が迎えてくれよう。ここから既に城域に足を踏み入れた計算になるが、更に尾根に沿って上れば、踏み跡程度の鉄塔メンテナンス道と合流出来、通信施設のある南城主郭を経て、最終的には北城主郭までは迷わず辿り着けるとは思われる。

6 南麓進入口直ぐに現れる切岸見所

15_minami_2kaku_1 南城二ノ郭

20_minami_shukaku_2 南城主郭

19_obi_tatebori_1 南城帯郭と縦堀見所

23minami_kita2 南城三ノ郭

現状(五月)城跡は当然藪化は進行中にあるが、冬枯れ後という事や尾根上に通信施設がある事、更に鉄塔が建つ事もあって、郭移動や遺構見学に差し支えるまでには至っておらず、自身が踏破確認した範囲内を描いた概念図に示したまでの遺構は、山城ファンの方であれば誰でも判別確認可能な状態にあると思って頂いても良いだろう。ただ北へ向かうほど地表風化は激しく、明確な切岸ラインが窺えないのも現実であり、4世紀に渡って刻まれた時を感じるのと同時に、今更ながら山を刻んで築かれた城跡が、未だ尚判別出来る状況にある事の深さを思い知らされるのである、、、 この山城の見所は尾根上に数多く刻まれた空堀に尽きるとは思われるが、埋もれて浅い堀切(横堀)、片堀切、土橋付き堀切、更に縦堀と言った具合に、全体的に縄張り妙味や見応えは余り感じられないものの、間違いなく見学者の目は楽しませてくれると思われた。

32_horikiri_3 中尾根土橋付き堀切見所

37_kita_nakaku 北城中郭

50_sita_nisi_horikiri 東堀切見所

城跡を個人的に評価すれば、踏み跡程度ではあるが北城までは藪漕ぎもなく迷わず辿り着ける事(山歩きが楽しめる)、形態の異なる数多くの堀切が拝める事だけの理由で、充分お薦め出来る山城の一つとして目には映ったのである。

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