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2011年6月19日 (日)

最低八箇所で拝める堀切が見所 但馬中郷城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市中郷にあって、標高約190m地点の山上主郭四方枝尾根から、更に北を国道に向いて突き出した尾根上を城域とするものであり、その尾根上に展開される比較的規模の大きい削平地、あるいは尾根上数箇所に施された明瞭な土橋付き堀切を窺う限り、城域は相当広い山城とも見受けられた。

城跡を訪れるには、国道482号へ進入する事が先決となるが、この国道沿いには過去リポート掲載に及んだ山城として上郷城、鳥居城、伊福城などが挙げられるが、何れも砦規模ではないものであり、遺構に見応えがある山城ということでも共通している。この山城もその一環にこれから加えられる事になろうが、国道側からは南にあるルート図に示した「小坂神社」を目印として目指せば分かり易いだろう。この神社の駐車場に車を預ける事になるが、入山口は画像に示した神社の南側、城跡から見れば尾根北端からで、中腹に建っている送電鉄塔を経由した巡視道も兼ねた確かな山道が、城跡東端の堀切までは道案内してくれる筈である。ちなみに神社から約25分

1route_2 登城ルート

5_nyuuzanguti_1 入山口

3n 城跡概念図

現状(五月)城跡は藪化進行中にはあるが、郭移動にも遺構見学にも支障を来たすまでには至っておらず、踏破した範囲内で目に留まった概念図に記した遺構群は全て判別し易く、植林地化されていない山城としては郭内における見通しも利き、非常に見学し易い状態が自然維持されている。ただ概念図における縄張りに関しては、山道に任せて上ったお陰で最終的に主郭から北尾根の土橋付き堀切に繋がる斜面上は覗くのを忘れており、郭の展開は図中に示したものより更に広がるものとは思って頂きたい。この城跡の見所は「堀切に尽きる」と言っても過言とは思えないものであり、北尾根上の縦堀も含めた堀切だけで四箇所山上郭群で四箇所といった具合に、最低八箇所でお目にかかる事が可能となっている。その中でも山上郭群における堀切だけは、堀切壁に高低差があり見応えがある事を理由に決して見逃して欲しくはないが、何れも間違いなく見学者の目は楽しませてくれるものと思われたのである。

10_dobasi 北尾根上の土橋見所

15_horikiri_dobasi_2 北尾根土橋付き堀切見所

18_horikiri_dobasi 山上郭北端の土橋付き堀切見所

20_toutan_horikiri_e 東端堀切見所

34_horikiri 大堀切見所

38_shukaku_1 主郭のほど良い現状

45_minami_horikiri_dobasi 南堀切見所

53_kita_dankaku_1 北段郭群

城跡を個人的に評価すれば、これだけの堀切を一城で拝める山城も今となっては数も少なく、堀切見学だけの為に訪れたとしても決して後悔はしないと断言出来そうに思われた事、状態が比較的良い事、自然地形を活かした縄張りにとてもユニークさが感じられた事などを理由にすれば、自ずと是非お薦め出来る山城と言う事にはなるだろう。先にリポート掲載を終えた中村城と同様に、豊岡市内にあっても山名氏お膝元にあたる出石周辺に、まだこれだけの見応えのある城跡遺構が残っていようとは、、、これが思わず発せられた本音と言えようか。

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