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2011年5月14日 (土)

畑南谷城跡(京都府宮津市)

城跡は京都府宮津市畑字南谷にあって、当時でも現在でも山深い辺境の地と呼べそうな、「陸の孤島」と言った表現がぴったりの、畑集落の直ぐ南西側に突き出した尾根上に位置している。この築城環境から察すれば、狭い谷状地形を開墾して築かれた、棚田に近い農地を含んだ集落を守備した山城の様にも窺われるが、自分にとっては今まで訪城してきた数多くの山城に共通する、築城環境における既成概念を大きく覆した城跡の一つでもある。こんな隠れ里に近い山奥の更に丘陵上に城跡を築き、狭い集落の何を守備したかったものか見当も着き難いものであり、この地に城跡を築く発想は現代人には到底理解出来難いものでもある。今回は畑地区に二城ある山城の中、本城とも呼べそうな畑城は所在地の確認も出来ず(地元では畑城も南谷城も認識にない)に終わったが、この谷間の狭い集落に二城も築かれた事がとても信じられない思いでもある。城史に関しての詳細は不明

1_1 登城ルート

6_nyuuzanguti 東尾根先端郭進入口

1_2 城跡概念図

現状城跡は藪化、地表風化共に相当進行しており、郭内も自然に任せたままの荒れ放題と化しているが、冬枯れしているせいもあって、ある程度見通しが利く事から、コンパクトな縄張りは把握し易く、数少ない残存遺構は全て判別確認可能な状態にはある。郭内には四月に入っても尚残雪が残っていたが、木々が斜面上に這うように延びていたことから察すれば、冬季においては風雪の厳しい過酷な環境が予想されよう。見所遺構としては小規模な主郭背後を断つ堀切とその切岸はまず挙げられるが、それに続く遺構となると少々言葉に詰まってしまうのが現実でもある。ただこの山城の魅力を個人的に敢えて語るとするならば、「築城された環境も含んだ佇まいそのもの」と言った表現が適切なのかも知れない。限りなく無名に近い山城であり、遺構の見応えには程遠い城跡と言うことにはなるが、辺境の地にあるが故の山城の風情に、これを機に訪れる方には少しでも触れて頂きたいと思うのが本音ではある。個人的には取り合えずこのリポートによって、この山城が認識される結果となったのであればそれで充分といった処か、、、、本城とも言える畑城の所在地を確認出来なかったのが心残りとはなったが、次回宮津を訪れた際には、何とか所在地を突き止めるつもりではいる。

12_obi 帯郭(犬走り)

15_shukaku_heki 主郭東切岸

16_shukaku_1 主郭の現状

19_horikiri 堀切見所

20_horikiri_shukaku_heki 堀切を挟んだ主郭壁見所

城跡を訪れるには、先にリポート掲載を終えた日置浜城を起点とすれば、訪問ルートは分かり易いものとは思われる。まず国道178号へ進入する事が先決となるが、「天橋立」を目印として目指し、「籠神社」傍を通過した後、日置地区に入れば県道75号へ針路変更、その後は一般道617号で畑集落を目指せば良いだろう。現地に到着すればルート図に示した様に尾根先端小郭までは山道が利用出来るので、画像に示した付近から上り、尾根に沿って更に山上を目指せば自ずと山上主郭までは辿り着けよう。所要時間は麓から15分程度

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