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2011年5月26日 (木)

加都城跡(兵庫県朝来市)

城跡は兵庫県朝来市和田山町加都にあって、以前筒江城をリポートした事があったが、そこから集落を隔てた西側に隣接する低丘陵上に位置している。筒江城と比べれば遥かに知名度の低い城跡ではあるが、見る限り陣城の形態を採っており、縄張りに大味な事は否めないが、丘陵上はほぼフラットに近い削平された空間が、僅かな段差を伴いながらも広域に渡って広がっている。

城跡を訪れるには、筒江城を起点とすればその位置は一目瞭然とは思われるが、国道312号の「加都北」交差点を目印として向かえば、その位置から鉄塔の建つ丘陵は直ぐ視界に入るので位置確認は容易く、迷わず付近までは辿り着けるだろう。城跡へ向かうには概念図に示した道路沿いからの分かり易い二通りのルートがあるが、どちらを選択しても5分程度で主郭へは到達可能である。

1_1 登城ルート

6_2 進入口

1_2 城跡概念図

この城跡は先に触れた様に城域が広く、便宜上の主郭から北側に向いては、多少緩い傾斜は伴うが、全て削平された空間となっており、この見通しの利く広い削平地に佇めば、このただならぬ臨場感には圧倒されてしまいそうになる。判別確認可能な遺構として挙げられるのは、見所遺構でもある主郭東側に施された連続する低土塁、櫓台の様に見えなくもない高さのある大型の方形土塁(二箇所)、虎口土塁に見えなくもない地形、西側傾斜面に連なる段郭群とその鋭角な切岸跡入城道の様にも窺える大型の空堀地形で、大型方形土塁に関しては、朝来から養父地方にかけては古墳が多く残されている事もあって、古墳を縄張りに取り込んで活用したものとも目には映った。これらが全て当時の遺構とは言えないが、縄張りの中での必然性を考えれば、機能の想像は付き難い部分もあるが、その可能性は非常に高いものと思われる。

11_yagura_dorui 主郭側大型土塁(古墳の活用か)

15_shukaku 広大な主郭見所

16_dorui 16_dorui_2 主郭東土塁見所

22_nisi_dankaku_heki 西段郭群の切岸見所

20_naka_yagura_2 中央の大型土塁(古墳の活用か)

25_kita_kaku 北郭

結論としてこの城跡を陣城遺構とすれば、この縄張りの大味さは充分理解出来るものであり、郭境にしっかりした切岸が施されている部分と、明らかに曖昧な部分があるのもうなずけるのである。この城跡がどこまで公的に調査されたものかはリサーチに及んでいないので分かりかねるが、機能の想像も含めた城跡探索とすれば、自分の中では非常に楽しめた城跡の一つになったのである。

城跡を個人的に評価すれば、人家が直ぐ傍まで迫った低丘陵上に、これだけの圧倒される郭跡が、農地にもならず未だ残されている事がとても信じられない気持ちではあるが、遺構そのものに見応えを感じるまでには至れなかった事から、少しでも興味を持たれた方が訪れる分には、決して無駄足には終わらない城跡と言った処か、どちらにしてもこの圧倒的お手軽感は捨て難いものがある、、、、

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