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2011年5月12日 (木)

小規模が故に全貌が窺える! 宮本城跡(兵庫県養父市)

城跡は兵庫県養父市大屋町宮本字高取にあって、丘陵先端部にあり、文献資料による違いはあるが、字名をそのまま採用して高取城とも呼ばれている。城史に関しての詳細は不明

大屋川に沿って築かれた山城は、過去既に大杉城、三方城、田和城、左近山城、由良城、一宮城などとリポート掲載を終えたが、この城跡は田和城(通称、加保城)を起点とすれば分かり易いとは思われる。国道9号を利用して向かう場合、まず県道6号へ進入する事が先決となるが、県道6号沿いにある田和城を通過してそのまま南下すれば、自ずと宮本集落へは到達出来よう。直登開始地点は概念図を参考にして頂ければ良いが、、現状(四月)郭壁は全て枯れ木と化しているので、道路沿いからでも堀切は充分目に留まる(画像に注目)はずであり、それに向いて激斜面を上り切れば、三分内で主郭までは到達可能となっている。

1_1 登城ルート

5_2  直登ルートと城跡遠望

1_2 城跡概念図

形態は小規模(砦規模)である事からも縄張りは掴み易く、ほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思われるが、本郭群は三郭構造で、その前後を堀切で断った縄張りプランはシンプル極まりないものでもある。屹立する郭壁には切岸処理が施されており、郭内には蔓延る木々が少なく見通しも利き、状態の良さと相俟って当時に思いを馳せる事も容易い状況となっており、ほぼ完存とも見受けられた遺構残存度の高さに、更に花を添える形となっている。

15_horikiri_1 南堀切と見事な堀切壁見所

16_horikiri_sokumen_1 南堀切側面

26_2maru 二ノ郭(素晴らしい状態)

29_3maru_1 三ノ郭(素晴らしい状態)

27_2maru_yori_shukaku_heki_1 見事な主郭切岸見所

23_shukaku_1 主郭の現状

20_horikiri_shukaku_heki 主郭背後の堀切見所

城跡を個人的に評価すれば、木々が少なく見学し易い状態にあるので遺構の判別がし易い事、堀切を含めた切岸の醍醐味に触れる事が可能な事、砦規模が故に縄張りが掴み易い事、それに圧倒的お手軽感も加えれば、「規模さえ問わなければ間違いなく是非お薦め出来る城跡の一つ」、と自分の目には映ったのである。養父市内にあっても大屋川に展開される城跡は特にマイナーな城跡が多いが、先に触れた大屋町の他の城跡と同様に、規模は小さいが防備機能として確実に切岸処理、あるいは堀切が施されている処が、城跡としての特徴でもあり逆に魅力とも思えたのである。大屋町に向かうにはどこからスタートしても交通の不便さは否めないが、大屋町の山城巡りの際には、冒頭に挙げた城跡の全て(非常に困難)とは言わないまでも、この宮本城(高取城)保全整備された素晴らしい状態を誇る田和城、及び三方城の三城だけは、堀切を含めた切岸に見応えがある事を理由に、是非チョイスして頂きたいと思うのである。

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コメント

TAKUさんこんばんは!猪名川のイッシーです!毎日山城賛歌見させていただいてます!最近ではTAKUさんが訪問した山城跡に行きそして見学して遺構の判別確認をして楽しみながら訪問しています!個人的に山城跡がありそうな雰囲気の山を登って調査も始めました!今週の日曜日には篠山市後川から三田市に抜ける街道付近に山頂が平らになっている尾根を発見しましたので登って調査してみたいと思っています!本当に山城賛歌のブログと出会えて楽しい山城跡巡りができ本当に感謝しています!TAKUさんこれからもお身体に気をつけて山城訪問頑張って続けていって下さい!山城ファンとして応援していきます!

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